抗菌マステは効果あり!梅雨はカビのシーズン、ハウスクリーニングのプロが教える掃除術【浴室編】
今年もついに梅雨入り。気温はもちろん湿度も高くなるので、お風呂などはあっという間にカビが生えてしまいます。いつも以上に念入りに掃除をする必要がありますが、できれば最小の負担でキレイな状態をキープしたいもの。 そこで今回はハウスクリーニング専門家として活動している、お掃除アドバイザーの春日富士さんに梅雨時期のお掃除に関するコツについて、お風呂回りを中心に伺いました。 【写真21枚】ダイソーの「防カビ・抗菌マスキングテープ」をキッチンや浴室の扉のサッシに貼ってみた!きれいキープの第一歩に
カビが生える発生要件は気温24度以上で湿度40%以上!
そもそも日本の梅雨シーズンとそれ以外の季節では、カビの発生具合にどのくらい差が出るものなのでしょうか? 「梅雨とカビってまったく同じ相関関係にあります。カビが生える発生要件は、気温が24度以上で湿度が40%以上。一方で梅雨時期は気温が25度以上で湿度が50%以上になる。ほぼ同じなんです。とはいえカビにもいくつかの種類があって、寒い時期でも生える強いカビもいます。 しかし一般的に皆さんがイメージするカビは、気温24度以上で湿度40%以上に生える種類のもの。お風呂の床などでよく見かけるピンク状のカビは、“赤カビ”といわれる初期カビの状態で、これに当てはまります。これが進行していくと黒カビになりますが、こちらは根を生やしているので、1回生えたらその後にいくら湿度や温度を下げようが、どんどん増えてしまう性質があります」(以下「」内、春日さん) つまりお風呂などのカビは、黒カビになる前の赤カビの段階で手を打つ必要があるといえそうです。発生を予防するには、カビの発生条件である温度と湿度を下げることが重要となります。 「冬の時期でも40度以上のお湯を使えば、すぐに浴室の気温は25度以上になります。冬でもお風呂にカビが生えるのはそのためです。ですからまずやるべきことは、浴室の温度を下げること。具体的には浴室を出る前に1分~2分間、冷たい水のシャワーを浴室全体にかけると、気温を下げることができます」
「熱いお湯のシャワーでカビ防止」は間違いだった!
逆にインターネット上ではよく「最後に熱いお湯のシャワーを浴室全体にかけるとカビ防止になる」という情報もありますが、春日さんは「これは誤情報です」と断言。 「熱いお湯は皮脂汚れや石けんカスなどの汚れを洗い流すには確かに有効ですが、浴室の温度もどんどん高くなるので、カビの発生を促してしまいます。ですから熱いお湯で汚れを落とすなら、その後に必ず水で冷やすことが重要なのです」 そして温度に続いて下げる必要があるのは湿度。浴室に窓があれば開けることで湿度を下げることができますが、窓がない浴室の場合はどうすればいいのでしょうか? 「換気扇をうまく使いたいところですが、集合住宅などでは15センチ角ぐらいの小型換気扇しかないケースも多く、これだけで浴室全体の湯気を吸引するのは不可能です。そういった場合はサーキュレーターを使って、湯気を脱衣所の外へ飛ばしてあげるといいと思います」