「報われたことが本当にうれしい」 金谷拓実が我慢を重ねてつかんだ夢舞台
◇米国男子◇Qスクール ファイナルステージ(最終予選会) 最終日(15日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇ダイズバレーC(6850yd、パー70)、ソーグラスC(7054yd、パー70) 【画像】レッスン会でジュニアを指導する松山英樹 念願の米ツアー出場権を獲得した金谷拓実が喜びを語った。PGAツアーのインタビューに応じて「まず両親に(喜びを)伝えたい。これまですごく苦しい思い、つらいこともたくさんあったけど、本当にたくさんの方に支えられてここまで頑張れたので、感謝したいです」と話した。 4日間72ホールのファイナルステージ(最終予選会)は「5位タイ」までが“合格圏”。2アンダー「68」の7位から始まり、2日目の「70」で圏内の4位に浮上、3日目は「68」で3位へ。そして最終日はダイズバレーCを回って、3バーディ、3ボギーのパープレーで迎えた16番(パー5)でバーディを奪い、1つスコアを伸ばす「69」にまとめて通算5アンダーの3位で終えた。 身上ともいえる粘り強さは、むしろセカンドステージ(2次予選)で発揮した。12月1日が最終日の国内ツアー最終戦「日本シリーズJTカップ」で初の賞金王を決めて、渡米。強行軍で迎えた3日の初日にフロントナインで「41」をたたいて59位と出遅れながら巻き返し、最終的に最終予選進出圏内「15位タイ」を4位でクリアした。 「本当にこの4日間もセカンドステージも苦しかったけど、今までどの試合でも一打一打を大切にやってきた。集中してやれば、必ず結果が出ると信じてやってきた。それがこうして報われたことが本当にうれしいです」。そう噛みしめるように話した。 来年は東北福祉大の先輩でもある、憧れの松山英樹と同じ舞台に立てる。「松山選手はずっとPGAツアーで活躍されている世界のトップ選手。松山選手を目指して頑張りたい」。米国での密かな楽しみの一つに、ファンであるロサンゼルス・レイカーズのNBA観戦を明かしたが、ゴルフへのひたむきさでは誰にも負けない26歳。1月9日開幕の「ソニーオープン in ハワイ」(ハワイ州/ワイアラエCC)からの夢舞台に向け、自身のモットーとする「一打一打」「いい準備をして」を繰り返した。