T・ヘルナンデス ドジャースお得意の「繰り延べ金」方式に抵抗…両者の溝は埋まるのか
ドジャースとFAテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)の交渉が難航している。当初はT・ヘルナンデスの希望通り、再契約に時間はかからないと見られていたが、フアン・ソトの史上最大価格の争奪戦に参戦。その一方で同じ外野手でジャイアンツFAのマイケル・コンフォートを獲得したことで、残留への雲行きが怪しくなってきていた。 【写真】大谷翔平とも仲のいいT・ヘルナンデス ロバーツ監督は「契約は近づいている」と希望的観測で口にするが、現実はそうでもなさそうだ。米メディア「エッセンシャリースポーツ」によると「支払いの後払いを否定する契約条件をめぐって行き詰まっている。テオスカーは全額前払いを希望している。ドジャースは財務上の柔軟性を持つために支払いを繰り延べする契約を組むことで有名で、ベッツやフリーマンなどいくつかの主要契約で使われた。テオスカーは短期的な安定を確保したいと考え、この慣例に抵抗している可能性がある」と両者がぶつかっていると報じた。 ドジャースはベッツ、フリーマン、大谷、エドマンらが繰り延べ金を伴う契約を結んでいる。多くを後払いにすることで年俸総額を抑えてぜいたく税を回避し、補強も進めやすい利点があるが、T・ヘルナンデス側は通常の支払いを望んでいるという。年俸と契約金にも隔たりがあり、同メディアは「繰り延べを回避するために年俸を高くするか、契約を有利にするために契約金ボーナスを組む可能性がある」とした。 相場はどんどん跳ね上がり、Tヘルナンデス側が5年総額1億ドル(約154億円)を要求しているとの情報も飛び交う。仲のいい大谷翔平をはじめ、残留はチームメート、ファンの願いだが、交渉は一筋縄ではいかない。どこで妥協点を見いだせるか。
東スポWEB