4連敗後に3連勝! マリノス主将・喜田拓也が語るハッチンソン新体制でのチームの好調の理由
自分たちのやり方に確信めいたものが構築されつつある
[J1第25節]横浜 3-2 札幌/8月7日/日産スタジアム 今季初のリーグ戦3連勝だ。 【PHOTO】大雨にも負けない大声援でチームの勝利を後押しした横浜F・マリノスサポーター! 8月7日に行なわれたJ1第25節で、横浜F・マリノスは北海道コンサドーレ札幌とホームで対戦。4分にエウベルのゴールで幸先良く先制すると、13分に同点に追いつかれるが、31分にヤン・マテウス、51分にアンデルソン・ロペスのゴールで加点。58分に失点を許して1点差に詰め寄られるが、最後までリードを守り切った。 2~5月末までリーグ戦とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)2023-24を並行して戦っていた横浜は、ACLで決勝進出を果たした一方で、疲労の蓄積や怪我人を抱えていた影響などもあり、リーグ戦は24節終了時点で11位と中位に甘んじていた。 とりわけ20節のアビスパ福岡戦(1-2)、21節の東京ヴェルディ戦(1-2)、16節のサガン鳥栖戦(0-1※ACLによる延期分)、22節のガンバ大阪戦(0-4)では16年ぶりの4連敗。攻撃陣も沈黙し、本来の超攻撃的なアタッキングフットボールからはほど遠い状況だった。 しかし、23節の鹿島アントラーズ戦(4-1)で快勝すると、ハリー・キューウェル監督からバトンを引き継いだジョン・ハッチンソン監督のもと、24節のFC町田ゼルビア戦(2-1)も勝利。そして今節も札幌から勝点3を奪った。さらに得点も、この3試合で9ゴールと本来の姿を取り戻しつつある。 試合後、横浜の喜田拓也は「連勝を求めていた。全員が頑張った証だとも思う」と話し、ハッチンソン監督になってからの手応えと課題をこう語った。 「イレギュラーへの対応だったり、もっと盤石な試合運びとか、ゲームコントロールだとかは成長しないといけない。ただ、やっぱり勝ちながら成長していきたいし、何よりもその大切さを自分たちが痛感してきたなかで、ジョンになって自分たちの色をさらに進化させたものを構築している段階なので、そこが形として表われている」 新たな指揮官への信頼も口にする。 「チームが良くなる確信を持ってやっています。信じていますし、ジョンもマリノスの色を大切にしてくれる人です。みんなでしっかり構築していこうっていう導き方をしてくれているので、選手もそれを感じて前向きに取り組んでいますし、ポジティブな空気感は間違いなく練習からあります。そこは明らかに成長している部分」 そうコメントしたキャプテンに、チームの好調の要因を訊くと、「ひとつ上げるのは難しい」としつつ、こう続けた。 「本当にみんなが勝ちに飢えていますし、反骨心を持ってやっている。ただ、それは勝っているからではなく、連敗している時からもやってきている。これまでも結果を掴む紙一重のところにいたと思いますけど、そこを何で掴めるのかは、みんな練習の中から感じ取っているものがあるはずです。自分たちのやり方だったり、マリノスの良さが何かってところは、みんなの中にも確信めいたものが構築されてきているのかなと思います」 今季の前半戦においては、横浜の選手たちが迷いながらプレーしている場面が少なくなかったが、ここ数試合はそれがなく、全員が同じイメージを持って勝利を目指しているように感じる。ハッチンソン監督のもとでどれだけチーム力を高められるかが、ここから巻き返しを図るうえでの重要なポイントと言えるだろう。 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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