「ICEx summer concert 2024“TASTING”」ライブレポート「僕たちは8人でいれば大丈夫なんだ」
「8人で一緒にいれば結局うまくいく」
すぐに「ICEx!ICEx!」という大きなコールがかかる。クラップと共に揺れるペンライト、冷めやらぬ熱気に応えてICExがツアーグッズのTシャツで登場し、「It’s party time!」を披露。楽しそうにじゃれ合うメンバー同士の様子に、思わずほっこりとする。 歌い終えて、改めてアンコールのお礼を伝えるICEx。「もしかしたら、今年最後のアンコールかもしれない」と感慨深げに話したあとは、グッズ紹介に移るがここでもメンバーは楽しそうだ。「ICEx BOX」に入れてきたグッズを中村が紹介。まずはうちわを見せて、「みんな俺のことあおいで」というと客席が一斉にうちわをステージに向けてあおぐなど、ファンとの穏やかな時間に。 和やかなグッズ紹介をしたところで、「ここでお知らせがございます!」と志賀。緊急告知と銘打って発表されたのは「ICEx Second Concert Tour 2025 “ROUTE-8”」の開催だ。東京と大阪で行われ、大阪は2月21日と2月22日。筒井は「2月21日は筒井の日です!2月22日はにゃーにゃーにゃーの日ですね!」と猫のポーズをして和ませ、「ROUTE-8とタイトルにもあるとおり、僕たち8人の道があるんですけど、それがひとつの道になっていくような、ロードストーリーをお届けできるそんなライブにしていきたい」とツアーに向けての思いを語った。 最後はそれぞれからメッセージが。まずは中村。「このライブのことを考えると去年のことを思い出してきて」と言い、昨年の8月5日の結成初ライブに想いを馳せる。 「夏にたくさんの想い出ができるっていうのが本当に嬉しいことだな、と思っていて。去年も今年もEBiDAN THE LIVEがありまして、いろんな方にICExを知ってもらう機会が多くあることを嬉しく思います」。次のツアーについても触れ、「みなさんといっしょにどこまでも行きたいと思っています」と思いを伝えた。 「ICExになってからというもの、いろんな思い出ができて、絶対に失いたくないな、っていういい思い出ばっかり」と振り返った千田。 「最終公演になると、みんなが裏でがんばろうって声がけしているんですよ。そういうのを聞いていると、がんばってきてよかったなって思うし。8月もたくさんあったけどいい思い出になったな、と思います。スタッフさん、COOLer、メンバー、家族、本当にいろんな人に支えられてこうやってステージに立っているんだな、と思うと感謝でしかないです」と伝えた。 山本龍人は「この夏、大きなライブが3つあって怒涛の夏だったんですけど、プチエビやEBiDAN THE LIVEで僕たちのことを知ってくれる人だったり、好きになるタイミングは違えど、こんなにもICExを愛してくれるみなさんがこんなにたくさんいるっていうのが嬉しくて」と会場を見つめて噛み締めるようにして言った。 「今年の夏はありがたいことに忙しくさせてもらって。辛いなと思うこともあったんですけど、毎回のリリイベで、COOLerのみなさんに会えたり、今日“TASTING”のライブでみんなの声がきける、顔が見れると思ったら、本当にどんなに辛くてもがんばれるな、と思いました」と語った。 「この夏は本当に怒涛の夏」と言い、「たくさんの出会いがあったり、いろんなところでパフォーマンスさせていただく機会があって、本当に恵まれているな、と」と振り返った筒井。「これだけいろんな景色を見せてもらえるのがすごく幸せな時間だったので、この夏が、今日このライブで終わるのが寂しいというか、またずっとこうやっていたいな、という気持ちでいっぱい」とツアーが終わることを惜しんだ。 しかし、すでに次のツアーも発表されている。「いろんなところで僕たちの表現ができる場があるのはすごく光栄だな、と改めて感じました。今日来てくれているCOOLerのみなさん、配信を見てくださっているCOOLerのみなさん、誰かひとりでも欠けていたら、僕たち今日ここに立てていません。感謝を噛み締めながらパフォーマンスさせていただきました。この言葉、よく言うんですけど、これからもどんどん成長していって、大きな存在になりたいな、と思っているんですけど、どれだけ大きくなってもCOOLerのみなさんに寄り添える存在でありたいな、と思っています」とこれからについて力強く語った。 「この夏いろんなことがあって。楽しいこともあれば、しんどいときとか辛いときとかあったんですけど、8人で一緒にいればうまくいく。僕たちは8人でいれば大丈夫なんだ、と思うことが増えてきた」と八神。「僕たちがどんなに忙しくなったとしても、8人でなんとかやっているので、そこは心配しないでほしいな、と」。そしてCOOLerに向けては「みんなはいろんな道がある中で、気軽に僕たちのことを好きでいてくれたらいいな、と思っていて。一緒に僕たち8人とワイワイしたいな、と思うとき、しんどいときにライブに会いにきてくれたらいいので。僕たち、これからも一緒にずっと過ごしていきたいから……」と言いながら、少し言葉に迷い「くっそー、まじで……かっこいいこと言いたかったんだけど……」とつぶやいて、COOLerを微笑ませた。 「また気が向いたときに、みんなでライブで楽しめばいいな、と思うので、またどこかのライブで、みんなと笑顔で会えれば」とはにかんでしめくくった。 「いいこと言っていたのに、このあと俺が変なこと言っちゃったらどうしようって考えてた」と竹野。 「“TASTING”が始まってから、この景色をみて、俺ら……成長したんだな、っていうのを実感して。初コンサートも綺麗な景色だったんだけど、それよりもたくさんお客さんがいてくださって、本当にこんな景色って当たり前じゃないし、僕たちもがんばってきたから、こんな景色を見られたんだな、ってこのライブを通して実感することができました」と噛み締めるように語った。 そして、次のツアーの東京会場であるLINE CUBE SHIBUYAについて、「初めてスターオーディションで行った場所で、思い出が詰まった場所にICExとしてまた足を運べるのは素敵なことだな、と思って。LINE CUBE SHIBUYAだけじゃなくて、国立競技場にも行けるようにもっともっとがんばりますのでこれからも応援よろしくお願いします」。 「言いたいことがありすぎて」と阿久根。 「8月、みなさんに会える機会がたくさんあって、会えてない期間がすごく寂しくて」と振り返り、「イベントをするのにも準備があって、たくさんしんどいこともメンバー間でもあったんですけど、こうやってみなさんが笑顔でペンライトを振ってくれて、声を出してくれるのがすごく嬉しい。僕たちのライブに足を運んでくださって、僕たちのことを好きで応援してくださるのがすごく幸せなことだな、と思っています。みんなは僕たちのことを頭の片隅で、辛くなったら会いに来ようとかそういう気持ちできてくださってもいいんですけど、僕たちは本当にみなさんが中心なので。みなさんがいなければ僕たちはいないんで。いつもありがとうございます。来年もツアーありますけど、8人のいろんな形でみなさんに最高のパフォーマンスを届けていけたらな、と思います」 ラストは志賀。「このライブを通して、いろいろ感慨深いなあって思っちゃって」と言い、「ICExでよかったな、とこのライブを通して思ったし、ICExじゃなければ見えない景色もたくさんあったし。嬉しいことに来年のライブの開催も決まり、どんどん大きい会場でできることも嬉しいことです。COOLerのみなさんがいてくれるからこそ、僕たちがいるので本当にいつもありがとう、という気持ちです。まだまだみてない景色はたくさんあるので、COOLerのみなさんと。国立競技場、立つんで、僕たち。これからもずっと僕たちのそばにいてください。これからも愛し合っていきましょう」 公演ラストの曲となったのは「Member Sign」。ICExが、COOLerが、笑顔でツアーを終えた。 「怒涛の夏」と言っていた2024年の夏。暑い夏を経て、次のステージへと進んでいく。 取材・文/ふくだりょうこ