岩井姉妹がツアー史上7回目の開催地出身者によるワンツー達成! 昨年北海道で達成された地元ワンツーは誰と誰だった?
大会の冠である樋口久子も埼玉県出身
埼玉県開催で地元のプロが優勝争いをして、さらに地元の選手がベストアマという、まさに埼玉祭りとなった「樋口久子 三菱電機レディス」だが、そもそも大会名にもなっている樋口久子自身が埼玉県出身で、冠となる前からこの大会との縁が深い存在なのである。 「樋口久子 三菱電機レディス」の歴史をさかのぼれば第1回大会は1983年に開催されている。当時の大会名は「紀文レディース」。会場は埼玉県の嵐山カントリークラブだった。その第1回大会の優勝者が地元出身の樋口だったのである。翌年の第2回大会も樋口が優勝。そして1997年、「紀文レディース」はこの年、日本女子プロゴルフ協会会長に就任した樋口の名を大会名に冠して「樋口久子・紀文クラシック」となる。女子で初めて選手名を冠した大会だった。 この年の会場は奈良県の万壽ゴルククラブ。樋口が米国でプレーしていた時の仲間であるキャシー・ウィットワース(米国)らレジェンドも参戦した華やかな大会となり、優勝したのは最盛期を迎える前のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)だった。 その後、大会名は変遷しながらも「樋口久子」の名は受け継がれて現在に至っている。開催地は他県になったこともあるが、基本的には埼玉県である。 今回は5位タイに入った小林夢果も埼玉県出身。地元のファンにとっては最高の3日間となったのではないだろうか。
宮井善一