【今秋のゴルフニュース2選】「メゾン ミハラヤスヒロ」がトリプルコラボで参入、老舗「アダバット」が新ブランド立ち上げ
11歳からサーフィンをしているという三原は、「PGC」が提案しているような“サーフ&ターフ”(ゴルフとサーフィンを共に楽しむ)のムードに共感したという。シューズ開発にかけた期間は2年半。ソフトなスパイクを使用してゴルフ場だけでなく街でも履けるようにしつつ、芝や土の汚れがつきづらいように配慮した。「ゴルフはしないが、ゴルフシューズにはかなり詳しくなった」と三原。
アパレルも、ゴルフシーンだけでなく街でも着られるデザイン。バックプリントのモックネックシャツ(1万7000円)やポロシャツ(1万6000円)の胸元や、ショーツ(1万6000円)の裾などに、「MMY」で人気のダックのモチーフを刺しゅうしているのもポイント。
立ち上げ35年超、
若年層に向けて派生ブランド
老舗ゴルフブランドにも新しい動きが出ている。ワールドグループのエクスプローラーズトーキョーが手掛ける「アダバット(ADABAT)」は25年春に、新ブランド「アダバット ストリーム(ADABAT STREM)」を立ち上げる。1987年にスタートし35年以上の歴史がある「アダバット」は、中心顧客層が60代となっており、コロナ禍のゴルフバブルの恩恵もあまりなかったという。新ブランドは20~40代に向けて、モノトーンやベージュといった落ち着いた色合いの、よりカジュアルなデザインやシルエットをそろえる。まずは自社ECで展開し、商業施設でのポップアップなども目指す。価格帯は、既存の「アダバット」(ポロシャツ1万円台後半~2万円台前半、パンツ1万円台後半~2万円台中盤)の8掛け前後で検討中だ。
24年3月からアダバット ブランドディレクターも務める靏博幸(かく・ひろゆき)ワールドグループ執行役員は、「グループの力を生かして、例えば富裕層顧客も多い『ドレステリア(DRESSTERIOR)』でポップアップを行うといったことも考えたい」と話す。ディレクター就任にあたり、展示会日程を従来に比べ約2カ月前倒しした。「ゴルフウエアは機能素材の作り込みも非常に重要なのに、慣例で販売時期に引きつけた展示会日程になっていた」。2カ月の前倒しはかなりの荒療治だったが、これにより、ありもの生地を使ったり、納期遅れを起こしたりといったことを防ぐ。