彼女をアッと驚かせる! 超絶技巧な「エンタメコンプリケーション」
前代未聞の機構を搭載した14作目のオーパス
2001年に始まった、ハリー・ウィンストンと独立時計師とのコラボによる「オーパス」シリーズの14作目。ディスクが入れ替わる時、レコード盤のように回転するなど、凝った作り。レトログラード式分表示ほか、パワーリザーブ表示も備えています。
◆ ルイ・ヴィトン/バラがダンスを始める! 驚愕のオートマタ機構搭載
ただでさえ芸術的な美しさに惚れ惚れしてしまうルイ・ヴイトンのトゥールビヨンですが、本当に凄いのは8時位置ボタンを押してから。時・分を告げるダイヤルの外周からバラの棘が現れ、次に4時と12時位置にあるバラが一方は時計回りに、もう一方は逆方向に回転します。 そのあとに少し間を置いてふたつのバラが逆回転のダンスを始め、9時位置のハートが割れて隠されたメッセージを披露。最後にハート上部のゴールドの炎がうねる……。この驚愕機構をいつでも好きな時に披露できるのも本作の魅力。 デートの際、「これ、バラの花束の代わりに……」なんて言いながらボタンを押せば、相当ロマンティックなサプライズとなりますね。
メゾン初となる自社製自動巻きオートマタを搭載
昔から欧州の王侯貴族たちを虜にしてきた超絶複雑機構、オートマタ(=からくり時計)をルイ・ヴィトンが手がけました。メゾン初となる自社製エナメル文字盤の上で咲き誇る花びらとハートは、ボタンを押すとロマンティックに動き出します。6時位置にあるトゥールビヨンの造形も素敵!
◆ ユリス・ナルダン/分針とテンプを融合した超絶時計がクールに変身
高度な技術で時計界にさまざまな革新をもたらしたユリス・ナルダンですが、2001年誕生の『フリーク』ほど世の時計好きに衝撃を与えたモデルはありません。 それは伝統的な時計製造のルールをことごとく覆していたから。1時間で1周する分針そのものにテンプや輪列などムーブメントの主要部品を集約し、この独創的構造で重力による偏りまでキャンセルして見せたのです。 こちらは初代の直系子孫「フリーク ONE」の新作。モダンにして、どこか渋みも感じさせるこの佇まいなら、オヤジさんの日常使いに絶好でしょう。ぜひ夜遊びに連れ出し、バーカウンターの隣に座った女性にさり気なく驚愕機構を披露してくださいませ。
リッチカジュアルに好相性を見せる最新のフリーク
2001年の初代フリークにつらなるモデルとして、リュウズがなく、針がなく、文字盤もないという3大特徴を受け継いだ2023年登場の『フリーク ONE』。こちらはその新作で、カーボンベゼルをのせたブラックチタンケースと、オリーブグリーンの色彩により、男らしくスポーティな雰囲気に。 2024年8月号より ※掲載商品はすべて税込み価格です
写真/星 武志 (estrellas)、スタイリング/河又雅俊 文/吉田 巌 編集/鈴木賢二、津坂泰輔(ともにLEON)