自作キーボードの聖地、遊舎工房に行ってみたら、そこは沼だった(小寺信良)
まあ、うっかり買うよね
関西からの出張と思われるビジネスマンが、店員さんと相談しながら一通りのキットを無事購入できたのを見届けて、筆者も声をかけてみた。以前から気になっていたキット「Corne Cherry Light」が売られていたので、これは素人にも作れそうか、という相談である。 まずはスイッチ選びだが、別の展示品のキータッチが気に入ったので、これと同じものを、というと、すぐに在庫を確認してくれた。「Gateron Jupiter Switch Banana」というもので、タイミングによっては数が少なくなっていることがあそうだ。スイッチの中では比較的廉価なほうだという。 キーキャップはMX互換だというが、印字されていないものはバラで買えるものの、印字されているものはセット品を購入することになる。Corne Cherry Lightは42キーしかないので、セット品を買うとだいぶ余ります、と言われたが、まあ仕方がない。余ったキーは別のキーボードに差し替えて使う事もできるだろう。 あとは左右を連結するケーブルを買えば、一通りパーツは揃う。あとは組み立ててファームを書き込むだけだが、パソコンはMacなんだが大丈夫か、と聞くと、これも別の店員さんに確認して大丈夫だという確認が取れた。 そのほか注意点としては、接続ケーブルが基板スペースの都合で、USB Mini-Bになるそうである。今どき流行らないので大丈夫かと確認してくれたようだ。まあ古参パソコンユーザーならMini-Bケーブルは捨てるほど持っているので、困ることはない。 そんなわけで最初は抵抗していたくせに、お店にいるうちになんとなく一式購入してしまった。合計で3万円弱。特殊キーボードの価格としては、それほど高い買い物でもなく、東京みやげにはちょうどいい。何かあればこれが東京バナナスイッチだと言い張ればなんとかなる。 遊舎工房では、キット一式を購入してお店の施設で組み立てて持って帰ることもできるそうである。購入している間にそういうお客さんが1人やってきた。別の部屋に工房があるようで、そちらに案内されていた。 筆者も時間があればここで組み立てて、特にファームウェアの書き込みが心配なので面倒みて欲しかったのだが、あいにく飛行機の時間があるので、そこまではできなかった。 キーボードの組み立ては、基板へのスイッチ実装など、手数が多いし時間がかかりそうだ。おそらく着手できるのは3月末ぐらいになってしまうと思うが、時間を見つけてボツボツやっていこうと思っている。
小寺信良@TechnoEdge