「切手デザイナー」日本郵便が7年ぶりに募集 国内にわずか7人…企画立案や交渉も
日本郵便が現在、国内で7人しかいないという切手デザイナーを募集しています。どんな仕事なのでしょうか。 【画像】切手デザイナー歴33年の男性に聞く 喜びは?「お叱りのお手紙に自分の切手」
■「切手デザイナー」募集 どんな仕事?
10月1日からの郵便料金値上げに伴い、日本郵便が新たに売り出すこちらの切手。玉木明さんは、これらの絵柄を描いた切手デザイナーの一人です。 切手デザイナー歴33年 玉木さん 「鳥だからやっぱり青空の方がいいとか、松だからやっぱり緑がフィットするとなって、こういうふうに入れ替えていく」 その仕事は絵柄を描くだけではなく、デザインの企画立案や題材の使用許諾の交渉なども含め、多岐にわたるといいます。 発行までにかかる期間はおよそ1年。ときには取材に出ることもあります。 玉木さん 「やっぱり現地で生のものを見たり聞いたりするというのは非常に大事なことなので。G7広島サミットは取材に出掛けて広島市内の空気を吸って、空気に馴染んでいくうちに、こういうふうにしようみたいなのはジワーッときたりとか」
■「星座シリーズ」は専門家と一緒に
さらに、公共性の高い切手に求められることは正確さです。 切手デザイナー歴25年の星山理佳さんは、星座シリーズの切手を専門家と一緒に作り上げました。 切手デザイナー歴25年 星山さん 「名前が星つながりということで任命頂いて。専門家の方ってすごく熱い方が多い。本当に一生懸命親身になって教えてくれるので、一度違うよ、二度違うよと、何度も何度も合格が出るまでやり直すことが多かった」
■お叱りのお手紙だけど…「ありがとう」
日本郵便は、先月から7年ぶりとなる切手デザイナーの募集を開始しました。 玉木さん 「すごく小さな印刷物ですけれども、やっぱり多くの方の手に取ってもらえること、10年経ってもその切手を貼って使ってもらえる。残るというのはすごく魅力だと思う。やりがいのある仕事だと思うので、皆さん応募していただければと思う」 玉木さんに切手デザイナーとしての1番の喜びは何かと尋ねると…。 玉木さん 「自分の切手が貼られた郵便物を初めて見たのが、当時の郵政省に届いたお叱りのお手紙だった。お叱りを受けているんだけど、貼ってくれてありがとうって」 (「グッド!モーニング」2024年6月20日放送分より)
テレビ朝日