なぜ"道"を好きになったのか? 人生の節目に立つ道マニアが"人生の軌跡"を辿る
ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、建設コンサルタント会社に就職した道マニア歴20年の石井良依(らい)さんと、まもなく30年勤めた広告会社を定年退職する道マニア歴14年の髙山英男さんに密着取材!これまでどんな道を歩み、どのような道へ進んでいくのか。人生の節目に立つ2人が、対談しながら人生の軌跡を辿ります。
父とのドライブがきっかけで道マニアに 石井さんの今後の展望とは
これまで自作した道路グッズは100種類以上だという石井さん。珍しい道や変わった標識などを求めて全国を巡るほどの生粋の道マニアは、どのように誕生したのか? (道マニア・髙山英男さん) 「石井くんは道マニアになってどれぐらい?」 (道マニア・石井良依さん) 「3歳くらいの頃から好きだったので、道路愛好家としては20年ほど。生涯ほとんど道路が好き」 石井さんの自宅にお邪魔すると、本物の信号機や自作の道路標識など、道に関するグッズがずらりと並んでいます。 石井さんに大きな影響を与えたのは、ドライブ好きのお父さん。石井さんが幼い頃から、地図を眺めては遊び感覚で道案内をしていたのだとか。幼少期に経験したお父さんとのドライブは、道マニアになる大きなきっかけになったようです。 (道マニア・石井良依さん) 「小学生の頃は、自転車で家の周りを探索していた。中学生になると友達と遠くに行ったり、高1の夏には自転車で横浜からしまなみ海道(瀬戸内)まで行ったり、活動範囲が広がった」 そんな石井さんは、地元の横浜市に自らの原点とも言える思い入れの強い道があるそう。案内してくれたのは、旭区にある「桐が作橋」。 (道マニア・石井良依さん) 「ここは、保土ヶ谷(ほどがや)バイパスの上をまたぐ『桐が作橋』。日本一交通量の多い一般道で、(12時間で)10万台を超える車が通行している」 神奈川県横浜市保土ヶ谷区~東京都町田市を繋ぐ国道16号の「保土ヶ谷バイパス」に、「この道がなければ、私の生活が成り立っていなかったというほど重要な道」と感銘を受けたそう。 (道マニア・髙山英男さん) 「仕事を通じてこうなりたいとか、こんな仕事がしたいとか、展望ってありますか?」 (道マニア・石井良依さん) 「本当の意味で"道路のプロフェッショナル"になりたい。専門的すぎて逃げていた部分に向き合い、知識を語れたり、その知識を運用したりできる人になりたい」 この春までは大学で土木工学を専攻し、4月に就職したばかりの石井さん。今まで避けてきたことにも挑戦し、新たな道を切り開きたいと意気込むのでした。