【しつもん】「きんきゅうじたいせんげん」で生活はどうかわるの?
肺炎(はいえん)など重い病気を引き起こす「新型コロナウイルス」にかかってしまう人が増えていて、安倍晋三(あべ・しんぞう)そうりだいじんは7日、「きんきゅうじたいせんげん」を出しました。ニュースでも毎日のように取り上げられており「きんきゅうじたいせんげん」ということばは聞いたことはあるかも知れませんが、このせんげんが出ることで、生活はどうかわるのでしょうか?
Q:そもそも「きんきゅうじたいせんげん」ってなに?
新型コロナウイルスの広がりを食い止めるためにそうりだいじんが出すせんげんです。 出すときには(1)何日くらい出すのか(2)どこに出すのか(3)どれだけ大変なじょうたいなのか――の3点を発表しなければならない決まりになっています。出された都道府県(とどうふけん)では、ちじがウイルスの広がりをおさえるための手段をとることになります。
Q:どんなときに出せるの?
びょうきがはやっていても、いつでも出せるわけではありません。 「きんきゅうじたいせんげん」は、(1)日本の人の命(いのち)やけんこうに大きなひがいが出るかも知れず(2)全国にウイルスが広がって、生活や経済(けいざい)に大きな影響(えいきょう)が出るおそれがあるとき、に出すことができる仕組みになっています。
Q:今回はどこに出されるの?
今回は▽東京都(とうきょうと)▽神奈川県(かながわけん)▽埼玉県(さいたまけん)▽千葉県(ちばけん)▽大阪府(おおさかふ)▽兵庫県(ひょうごけん)▽福岡県(ふくおかけん)、の7つの都府県に出されました。
Q:その地域に住んでいる人の生活はどうなるの?
ちじは、(1)そこに暮らす人が外に出ないようにおねがいする(2)学校やえいがかん、人が集まるお店に対して、えいぎょうしないようにおねがいする(3)病院が足りないときにたてものや空き地を使う――などができるようになります。 ただ、食べものや、くすりみたいに生活するのにひつようなものを買いに行くことはできますし、スーパーでそういうものの売り場は同じようにあいています。
Q:でも、学校にいけなくて、外にもあそびに行けないなら、何をすればいいの?
教育のせんもんかは、「クッキー作りやどくしょなど、ふだんできないことで、子どもが自分から『やってみたい』と思うことをしてみてはどうでしょう」と言っています。生活のリズムをととのえるために、へやの中であっても太陽の光を浴びることは大切だともアドバイスしています。 ただ、ゲームやインターネットについては「いぞんしてしまう危険もあるため、のめり込みすぎないように注意がひつよう」と話しています。