パリ五輪から中0日でもパワーは桁違い 太田海也の走りに別線沈黙 パートナーの岩津裕介「頼もしすぎる」
平塚競輪場のナイター「第67回オールスター競輪(GI)」が16日、4日目を開催。二次予選7Rを走った太田海也に話を聞いた。 パリ五輪から帰国し中0日の強行軍で開催に臨んでいる。1走目の「オリオン賞」こそラインの分解など不運な部分もあり持ち味を発揮できずに終わったが、一次予選を逃げ切り自信を取り戻すと、二次予選でも魅せた。岩津裕介を背に駆けた打鐘先行は、あの坂井洋のスーパーダッシュを合わせるハイパワーで別線はもはや沈黙。小気味よく岩津とのワンツーが決まった。 傍目からすると文句なしの運びに見えたが、岩津は「すごく強かったし頼もしすぎる後輩。ただ、向こう(パリ)で落車をしているし海也は絶好調じゃないのかも…。もう少し早めの仕掛けならもっと良かったかな」と評した。当の本人も「打鐘から4角にかけてもっと踏んでおかなければいけなかった。それがわかっていても体が反応しませんでした。(戦前に岩津と話していた)オーダー通りに走れなかったのが…」と思い描いたレースができず、岩津の指摘にうなづいた。 とはいえ、ぶっつけ本番で挑むGIの勝ち上がり戦でこれだけのレースができれば上出来と言えよう。「1走目はだいぶ重かったけど、体の軽さは昨日より今日とだいぶ良くなっています。明日はさらに良くなりそうです。時差ボケはまだありますけど(苦笑)」と本人も3走して徐々にピッチをつかみつつある。準決10Rは再度、岩津の援護を頼りに昨年11月小倉「競輪祭」以来、通算2回目のGI決勝を目指す。(netkeirin特派員)