明日14日バレンタインデーも記録的な暖かさ この先も10年に1度レベルの高温予想
気温高めもアップダウン大
この先も気温は高めですが、日々の気温差が大きくなりそうです。特に、15日(木)は、南風が強まり、九州~関東・北陸で「春一番」の可能性があります。最高気温は東京都心で21℃と、4月下旬並みの予想です。 16日(金) は一転、グッと気温が下がり、九州~関東でも最高気温は10℃を少し超えるくらい、この時期らしい寒さが戻る見込みです。札幌は一日氷点下の真冬日となるでしょう。 ただ、週末から再び気温は右肩上がり、来週は九州~東北南部にかけて最高気温20℃前後、札幌市も19日(月)は12℃まで上がる見込みです。 札幌市で2月に12℃まで上がれば、2月1位の記録更新となります(札幌市2月1位:11.2℃ 2023/2/28)。
10年に1度レベルの高温予想
気象庁は今日13日(火)、この先(2月19日頃から2月27日頃)気温の高い状態が続くとして「高温に関する早期天候情報」を、沖縄と奄美、九州~東北に発表しました(北海道以外)。 この情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。 沖縄と奄美、九州~東北では、22日(木)頃までは寒気の影響を受けにくく、15日(木)頃までと18日(日)頃からは、平均気温が平年よりかなり高くなる見込みです。その後は平年並みの予想で、気温のアップダウンが大きいでしょう。 13日(火)15時現在の積雪は、札幌市で74センチ(平年比100%)、旭川市56センチ(平年比82%)など市街地でも積雪となっていて、青森県八甲田山系の酸ヶ湯322センチ(平年比96%)と、3メートル超えの積雪となっています 積雪が多い所では、雪崩や屋根からの落雪などに注意が必要です。
融雪災害に注意
暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。 ① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。 ② 雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。 ③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。 このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。
日本気象協会 本社 福冨 里香