"白いご飯"が大好きなゴルファーへ。ラウンド前、ラウンド中の効果的なご飯の食べ方とは? 食の専門家に話を聞いた
昼食はおにぎり、バナナ、みたらし団子、大福がおすすめ
「目安ですが、アスリートは試合の前日から、体重1㎏あたり7~10g以上の糖質を取りましょう、と言われます。さらに、試合の1~4時間前からだと、体重1㎏あたり1~4g以上取るのが目安とされます。この時間は、ご飯やうどんなどの固形物で取ります。そして、さらに試合時間が近づくと、糖質源をバナナ、ゼリー飲料、スポーツドリンクといったものに変えていきます」 つまり、徐々に消化しやすいものに変えていくということだ。 白米はタンパク質や脂質が多い食品と比べると消化がいいので、ラウンド当日の朝食として取るのもいいし、競技中の中食として摂取するのもいい。 「中食としては、おにぎり、バナナ、みたらし団子、大福など、糖質が多く、脂質の少ないものがおすすめです」 という。確かに、プロがラウンド中におにぎりやバナナを食べている姿はたびたび見られる。 「“食べた感”が欲しいという人はおにぎりなどの固形物、逆に試合中はそれが嫌だという人もいて、その場合はゼリー飲料にするケースが多いです。夏の暑いときなどは特に好まれますね」
ラウンド当日は玄米より白米がいい!?
では、ラウンド前や中食に、おにぎりを食べるとして、具はどうするか? 「たとえば、ツナマヨだと脂質が多すぎて消化が心配ですね。となると、こんぶや梅干しとか……具のない塩おにぎりもいいと思いますよ」 パッケージには成分表が出ているので、炭水化物(糖質)と脂質の項目をチェックしてみるのもいい。 玄米おにぎりはどうか? 「白米と玄米だと栄養が異なります。玄米はビタミンB群が含まれ、食物繊維も含まれていて栄養価は白米より高いといえます。ただ、消化は白米より遅いです」 早くエネルギーが欲しいという人には白米がベターで、実際 「アスリートでも普段は玄米食だけど、試合の前日からは白米に切り替えるという人もいます」 栄養価は玄米が上だが、精製された白米は消化が早い、とそれぞれのメリットがある。 「雑穀米は種類にもよりますが、繊維が豊富。近年、穀物から取る繊維が減っているので、ときどき雑穀米に切り替えたり、麦ごはんにしたりするのはいいですね。もちろん、新米の季節のあのピカピカご飯のおいしさも格別です」