「目はトロンとして」菅副総裁の本当の体調は 「まともにやり取りできるのかと心配された通り」
年長の森山裕幹事長と対照的
9月30日に臨時総務会を開き、新執行部を発足させた自民党。直後の会見には、石破茂新総裁(67)以下、党4役に加えて菅義偉副総裁(75)が出席したが、そこでの菅氏の言動の不安定さに注目が集まっている。 【写真】「わぁ、こんなにきれいな人がこの世にいるのか!」 石破氏は慶大時代、妻・佳子さんにひとめぼれしたという
会見に出席したのは石破氏のほか、森山裕幹事長(79)、鈴木俊一総務会長(71)、小野寺五典政務調査会長(64)、小泉進次郎選挙対策委員長(43)、そして菅氏。冒頭で石破氏が解散時期に言及した後、菅氏があいさつを行ったが、その言動の不安定さに注目が集まった。 「思ったように言葉が出てこないもどかしさがありましたね。表情に覇気がなく、目はトロンとして一点を見つめ続け、ボソボソと詰まりながら話すという感じでした。その後に発言した森山氏は菅氏よりも年長ですが、いつも通り丁寧でしっかりとした語り口で菅氏よりも若く映りましたね。髪がふさふさだということもありますが」 と、政治部デスク。
健康不安の原因
菅氏をめぐっては、この総裁選で小泉氏を支援するにあたって横浜で共に街頭演説を行ったが、その際の言動も不安定さが指摘されていた。 「今回の会見と同様で、マイクを握る時間も極めて短く体調を気遣う言葉が飛び交いました。健康に関することは個人情報とはいえ、政治家、それも大物となれば公的な意味を持つので、当然、取材の対象となります。その判断が国や国民の運命を左右する存在ですからね。ただ、その一方で、首相や首相経験者は解散と自身の体調に関して本当のことを言わなくてもいい、ウソを言ってもいいというのが永田町での不文律です。菅さんは元首相であり、今なお与党に多大な影響を持つ人物なので、注目を集めるのは必然でしょう。むろん菅さん自身は何も公にはこの件について発言していないのですが、官房長官や首相在任時と比べると“何か”があったと見るのが自然でしょうね」(同) ではその“何か”とは――。
引退説が流れたことも
「一時、脳梗塞だという噂が流れましたが、実際にその通りだと聞いています。脳梗塞を発症し、都内のKという病院に運び込まれた、と。幸い身体的な麻痺などは残らずに済み、その後はTという病院で経過観察や人間ドックなど体調チェックを受けているそうです」(同) このことから、一時は菅氏の引退説が流れたこともあったという。 「今回の総裁選でもキングメーカーとして大きな存在感を示していると報じられましたが、政治の第一線で影響力を発揮し続けるのは体力的に難しいのではないかとの指摘がありました。なので、麻生太郎氏に代わって副総裁ポストに就いたことについて“記者対応もあり、カメラの前に出なければならない。大丈夫なのか?”といった声が上がっていました」(同) 会見での様子から、世の中からは、石破総裁をど真ん中で支えるうんぬん以前に、菅氏自身が大丈夫なのか? との受け止め方をされたようだ。 「今回、副総裁ポストを受けたのは健康不安を払拭できそうだからだとの見方もありましたが、会見でのやり取りはなかなか難しかったですね。“まともにやり取りできるのか”と心配された通りになってしまいました。自民党の副総裁は名誉職的な位置付けをされることもあれば、重鎮が座って影響力を行使することもありました。菅氏の場合は名誉職に近い立ち位置になるのかもしれません」(同) デイリー新潮編集部
新潮社