【広島好き】大瀬良大地が29イニング連続無失点。そこで球団の歴代連続無失点記録を調べてみた
交流戦明け最初のカードとなった中日戦は1勝2敗と負け越してしまいましたが、先発投手陣の安定感抜群の投球は続いています。
初戦の床田寛樹は7回1失点で、今季は開幕から先発した12試合全てでクオリティスタート(QS、6回以上を投げて3失点以下)を継続。2戦目の大瀬良大地は7回無失点、3戦目の玉村昇悟も6回1失点と試合を作りました。
3人の中で勝利投手になったのは大瀬良のみというところが、なんとももどかしいところですが、森下暢仁(QS率88.9%)、九里亜蓮(同72.7%)らを含めた強力先発陣は、間違いなく現在リーグ首位を走る原動力となっています。
冒頭に挙げた3人の中でも、特に大瀬良は交流戦3試合を防御率0.00で終えた後、再開したレギュラーシーズン初戦も無失点で、29イニング連続無失点は球団歴代3位にあと1イニングと迫っています。球団歴代と言えば……、上位3位はいつ、誰が達成したものなのか。今回も詳細を調べてみました。
◆1991年:2年目の佐々岡真司が30イニング連続無失点 まず、大瀬良があと1イニングと迫った3位の記録を樹立したのが、1991年の佐々岡真司です。一昨年まで監督を務めていた佐々岡ですが、この年がプロ2年目。先発、リリーフで13勝11敗17セーブをマークしたルーキーイヤーから、先発に専念したこの年は開幕から好投を続け、4月25日阪神戦の3回から5月11日中日戦の7回まで、当時の球団新記録となる30イニング連続無失点を記録しました。
この年にシーズン17勝を挙げた右腕は、防御率2.44で最多勝、最優秀防御率の投手2冠を獲得。チームをリーグ優勝に導き、シーズンMVPと沢村賞にも選出されています。西武との日本シリーズでも第4戦で8回1死まで無安打無得点に抑える快投を見せており、この年の佐々岡は投球イニング数もリーグ最多、そして生涯でも自己最多となる240イニングと、2年目ながらキャリアハイとも言える成績でした。