AKM、AK4497を超える特性・音質のDACチップ「AK4497S」。車載システムにも対応可能
旭化成エレクトロニクスは、同社のオーディオ用IC「VELVET SOUND」シリーズより、新たにDAコンバーター「AK4497S」を開発、サンプル出荷を開始したと発表した。量産出荷は2025年3月を予定している。 「AK4497S」のSはSuperior(超越・卓越)を意味しており、既発売の「AK4497」から特性や音質、使い勝手をさらに向上させている。デジタル入力は最大768kHzのPCMとDSD512に対応。USB-DACやCDプレーヤーのほか、サウンドバー、ワイヤレススピーカー、DAP、オーディオインターフェースなどへの搭載を想定する。また車載品質に対応しており、カーオーディオにも活用可能としている。 フラグシップDACである「AK4499EX」に搭載されるDWA(Data Weighted Averaging)ROUTINGテクノロジーを本機にも採用し、素子のばらつきの影響を低減。S/N(A-weighted)は129dB、THD+Nは-117dBと、AK4497よりいずれも性能を向上させている。 またPCMとDSD自動検出機能を備えており、システム側で切り替えノイズ対策のための複雑な操作をすることなく音源の種類の切り替えが可能となる。
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈