覚醒!藤浪晋太郎 10球3者凡退 制球安定マイナー6登板連続無失点 けがから復帰後防御率2・08 険しいメジャー復帰の道
メッツ傘下、3Aシラキュースの藤浪晋太郎投手が4日(日本時間5日)、スクラントン戦に6点ビハインドの六回から登板し、1回無安打無失点、2奪三振だった。8月17日から6登板連続無失点。シーズンの防御率は6・04だが、右肩のけがから復帰した6月25日以降は18登板、21回2/3を投げて5失点で防御率2・08と好投している。 3-9の六回から3番手でマウンドに立った藤浪は元メジャーのペラザを139キロカットボールで空振り三振。次打者をカウント1-1からこの日最速98・7マイル(158・8キロ)の直球で左飛に打ち取ると、3人目の打者を2球連続ファウルで追い込み、145キロスプリットでバットに空を切らせた。 10球で3人を料理した藤浪だったが、最後の決め球が浮いたことに納得がいかなかったのか、投球フォームを確認する仕草を見せながらマウンドを降りた。 米1年目の昨季はアスレチックスとオリオールズで64登板、7勝8敗2セーブ、防御率7・18だった藤浪。オフにメッツと1年335万ドル(約5億円)+出来高85万ドル(約1億2000万円)で合意したが、開幕ベンチ入りならず。さらに右肩の故障で5月中旬から6月下旬まで長期離脱。7月下旬にはメジャー40人枠からも外され、メジャー復帰がさらに遠ざかった。 今季の3Aでの成績は23登板、1勝1敗、防御率6・04だが、けがから復帰後の18登板は防御率2・08。21回2/3を投げて与四死球13、奪三振27。さらに8月以降に限れば、9登板で与四球4、奪三振16と抜群の安定感を誇っており、来季につながる投球を続けている。