中高生5割、生成AI「学校で使用」東京都SNSアンケート
東京都は2024年10月28日、都内の中高生を対象に実施した「第2回および第3回 SNSを活用したアンケート」の結果を公表した。デジタルに関することやグローバル化に関することなど、幅広い項目について中高生の意見を集約している。 【画像】生成AIをどのような目的で使用しているか/使用してみたいか(複数回答)
SNSを活用したアンケートは、中高生のさまざまな意見を広く収集し、政策や取組みにつなげることを目的に東京都が実施しているもの。対象は都内在住または在学の13歳~18歳のSNSのユーザー。8月6日~18日にかけてSNSを通じて匿名型アンケートを実施し、第2回・第3回ともに5,000人が回答した。
第2回アンケートでは、「デジタルに関すること」と「体験活動に関すること」の2テーマについて意見を聞いた。どのような行政手続きやサービスがデジタル化すれば生活が便利になると思うかとの問いでは、「病院の受付・待ち時間表示」60.4%がもっとも多く、ついで「買い物・支払い」57.6%、「施設の予約(体育館、公民館など)」53.8%となった。
生成AIの使用については、49.2%と約半数が「学校の勉強」で使用している(以下、使用してみたいも含む)と回答。ついで「調べ物や情報収集のため」47.5%、「趣味や関心ごとの相談」34.3%となった。「創作活動のアイデアの生成」に使用しているとの回答は32.4%、「進学・進路に関する相談」は17.5%が使用していた。
体験活動については、学校外でどんな体験活動があるといいと思うかとの質問に対し、「職業体験」がもっとも多く56.9%。そのほか、「文化・芸術体験」43.3%、「スポーツ体験」41.3%、「自然体験」37.9%、「国際交流体験」35.3%となった。性別・学年別でみると、女性中学生・男性高校生・女性高校生では「職業体験」が多く、男性中学生では「スポーツ体験」が支持された。
第3回アンケートは、「グローバル化に関すること」と「日常生活に関すること」をテーマに実施。使える英語力を身に付けるために重要なことは、「英語に触れる機会を増やすこと」67.6%、「間違ってもいいから、とにかく会話すること」60.5%に多く回答が集まった。