裏金議員、非公認に恨み節 「みそぎ済んだはず」
衆院選で自民党派閥裏金事件に関係した前議員ら12人の非公認が決まった。厳しい選挙戦を強いられることになった前議員の周辺では「既にみそぎは済んだはず」「裏切り行為だ」などと党執行部への恨み節が広がった。一方、有権者からは「非公認は当たり前」と厳しい意見も聞かれた。 「いつまでみそぎをすればいいのか」。地元・埼玉県幸手市でおわび行脚を続ける三ツ林裕巳前議員の陣営関係者が非公認の決定に声を落とした。公認料を受け取れず、自前でポスターやビラの作成を進めているという。 9日に非公認が決まった細田健一前議員(新潟2区)の選対関係者は「同じように(政治資金収支報告書への)不記載があった議員でも公認された人がいる。党本部の対応は裏切りだ」と不満を爆発させた。 ただ説明責任に背を向ける前議員らへの有権者の評価は厳しい。 埼玉県久喜市の主婦小川八重子さん(83)は「非公認は当たり前。裏金の使い方を明らかにしなかったことには納得できない」と憤った。