〈大木淳夫の12月の新店アドレス〉麻布台ヒルズの絶品チーズハンバーグや、三つ星店系列の通いたくなるビストロがオープン
握り2,800円~、おまかせ6,800円~でもちろんお好みもOKです。毎朝6時に豊洲を訪れ、仲卸さんと強い関係性を築いている新田さんならではの握りや酒肴を堪能できます。親方も大好きという鯨はぜひ。グループ店全ての名前の由来である、琳派の画家はまだまだいるそうなので、来年もきっとさらなる出店があるのでしょう。
すし 乾山
住所 : 東京都新宿区西新宿3-13-14 TEL : 03-6383-3388
SNSに上げたくなるような寿司ネタが魅力
12月10日、六本木にオープンしたのは「鮨結う紬」です。場所は麻布警察署の裏側、銀座に移転した人気店「鮨由う」があった場所です。親方は2021年、恵比寿にオープンするや、高級寿司をカジュアルな値段で、さらに飲み放題付きということでブレイクした「鮨 結う 翼」にいた田原和樹さん。
こちらも飲み放題付きおまかせで16,500円。プリン体がたっぷりなことから「プリン巻き」と名付けられたあん肝巻きや、蟹、ウニ、さらにキャビアがのった「港区巻き」など、誰もがSNSに上げたくなるようなメニュー、そして約2時間、徹底的に楽しんでもらいたいという姿勢はさすがです。最近、寿司店の日本酒の値段がどんどん上がる中、値段を気にせず飲めるのはいいなあとも、改めて思いました。
鮨結う紬
住所 : 東京都港区六本木4-5-11 ランド六本木ビル B1F TEL : 050-5590-8423
三つ星店系列の魅惑のビストロと気鋭のフレンチ
最後はフレンチです。
YouTubeで大ブレイクしたシェフの王道のビストロ
まずは12月5日、広尾のイートプレイワークス2階にオープンした「le bistrot des bleus(ル ビストロ デ ブル)」。「レフェルヴェソンス」などを持つサイタブリアの「ビストロネモ」があった場所で、料理監修は同じ系列である「ラ・ボンヌターブル」の中村和成シェフ。コロナ禍の時期にYouTubeで大ブレイクした人気料理人です。てっきりイノべーティブ系かと思ったら、なんと王道のビストロメニューがずらり。
ウフマヨ、ドフィノア、ポムフリット、パテアンクルート……。もううれしくなってどんどんオーダー。特にジャガイモ系が素晴らしく。ワインも5,000円台からのボトルがあり、これは危険なビストロです。スタッフはシェフ、スーシェフ、ソムリエと皆20代で平均年齢27歳。それを温かく見守る中村シェフ。これからが楽しみでなりません。