爆買い“封印”春節の訪日中国人観光客 若者の人気は節約最優先「特殊兵式旅行」
日テレNEWS NNN
旧暦の正月にあたる「春節」の大型連休で、多くの中国人観光客が来日しています。しかし、今年は若者を中心に“爆買い”を封印しているようです。 ◇ 3連休最終日の12日。観光客でにぎわう東京・銀座で出会ったのは、「春節」で中国から来た“爆買い”観光客です。 中国から来た“爆買い”観光客 「すでに600万円ぐらい使いました」 ヴィトンのバッグ約120万円に、着ている上着もヴィトンのジャケットで約60万円。
さらに、取材直後に100万円ほどの指輪を購入しました。 中国から来た“爆買い”観光客 「指輪を取り寄せしていて、サイズを試しに行きます」 一方、“爆買いからの卒業”を宣言する人もいました。
中国から来た観光客 「今は日常用品の爆買いより、円安で高価品を買いたいです」 ――爆買いは卒業? 中国から来た観光客 「はい、もうしません。周りの人は爆買いより、観光地を回るのが好きですね」 “爆買い封印”する人が多いといいます。別の観光客からも、“爆買い”より“体験”を選ぶ人が増えたという声が聞かれました。
中国から来た観光客 「友人は北海道へスキーに行きました。彼らは遊び(体験)がメインです。」 この背景には、中国経済の停滞があるといいます。 中国の旅行会社 「コロナの後はみんなの収入減ってますから。でも旅行意欲まだある。観光の体験が良いところに(みんな)行きたいです」 ◇ こうした中、中国の若者の間で“超節約旅”を、SNSに投稿する動きが増えています。
たとえば、東京6泊7日の旅で飛行機代も含めて3800元、日本円でおよそ7万6000円と、驚異の低予算です。さらに、羽田空港に到着した春節旅行客から聞かれたのは、聞き慣れない言葉です。 「“特殊兵式旅行”です。今はやっています」 特殊兵式旅行とは、時間や費用を極力抑え、できるだけ多くの観光スポットを巡る、節約最優先の旅行スタイルのことです。まるで特殊部隊の過酷な移動のようになることから、中国のネット上で去年流行語になりました。