現在は退職金が減っている!? 退職金制度の最新動向とは
退職金の使い道
最後に、退職金の使い道を見てみましょう。 一般社団法人投資信託協会の「60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査」(2022年3月公開)によると、退職金の使い道は「預貯金」(59.3%)が最も多く、以下「日常生活費への充当」(25.6%)「旅行等の趣味」(21.7%)「住宅ローンの返済」(20.8%)「資産運用のための金融商品の購入」(20.3%)と続きます。 退職金は、老後の生活費や介護、住宅費などをまかなうための重要な資金です。安易に使うことは避け、今後の生活に必要な費用を把握したうえで、使い道をじっくり検討しましょう。
まとめ
本記事では、退職金の現状について見てみました。今後の政府や企業の動向を注視しながら、自分が将来もらえる退職金はいくらになるか、確認することが大切です。なお、企業に退職金制度がない方や、自営業者の方は、個人で加入できる「個人型確定拠出年金(iDeCo)」をおすすめします。 出典 厚生労働省 令和5年就労条件総合調査 結果の概況 厚生労働省 令和5年就労条件総合調査 第37表(退職事由、学歴、職種、勤続年数階級、企業規模別退職者1人平均退職給付額) 厚生労働省 就労条件総合調査:結果の概要 厚生労働省 確定拠出年金制度 制度改正に関するチラシ 国税庁 No.1420 退職金を受け取ったとき(退職所得) 一般社団法人投資信託協会 60歳代以上の投資信託等に関するアンケート調査-2021年(令和3年) 執筆者:水上克朗 ファイナンシャルプランナー、CFP(R)認定者、1級ファイナンシャルプランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部