更年期からの心を豊かにする「ToDoリスト」仕事に家庭、介護…ストレスを溜めない時間管理術
仕事に家庭、介護など、40代以降、更年期は忙しい日々が続きます。気づいたらあっという間に1日が終わっていて、忙しかったのに何もできてないような気がする…という人も多いかもしれません。そこでおすすめしたいのが、毎日を豊かに過ごすためにつけるToDoリストです。どのようなToDoリストを使うと幸せを感じながら忙しい毎日を過ごせるようになるのか、具体的なToDoリストの内容とともに紹介します。 ◆写真で詳しいやり方を見る|更年期からの心を豊かにする「ToDoリスト」の作り方 ■毎日を豊かに過ごすためのツール「ToDoリスト」 先日、このようなご相談をいただきました。 「40代になり、毎日があっという間です。何も手につかず、1日が終わってしまうような気がして、気持ちばかり焦ります。何か対策があれば知りたいです」(45歳・女性) 毎日を大切に過ごしたいと思っているけれど、「気持ちばかりが焦ってあっという間に1日が終わってしまう」「忙しさに追われて、自分のための時間をつくるのが難しい」という方は多いのではないでしょうか。 私もとても悩んだ時期がありましたが、あるToDoリストを使って少し工夫することで、日常生活の見え方、感じ方が変わりました。頭の整理がしやすくなり、毎日の充実感も格段にアップしました。 ToDoリストとは、やるべきこと、達成したい目標などをリスト化したものです。今回は日々の生活のなかで心を豊かに過ごすための、私オリジナルの「ウェルネスToDoリスト」を紹介します。 ■朝イチにつくるToDoリストがなぜ心を豊かにしてくれるのか ToDoリストは、極端に言えば、やるべきことなどを書き出すだけのものです。ただ、これを作成するだけで、頭の中が整理されて、やらなければならないたくさんのことのうち、何から手をつければよいのかがクリアになります。特に40代以降、更年期にかけて、家庭も仕事もいろいろな面で多忙な方ほど、ToDoリストを朝つくり、1日を始めることをおすすめします。 より具体的にToDoリスト作成のメリットを見てみましょう。 メリット1:脳が疲れにくくなる 私は朝、ToDoリストを作成したら、いつも見える所においておきます。すると、今日やることの順番を考えなくても済むようになります。「あれやらなきゃ、でもこっちもやらなきゃ…」と思考が散漫になり、結果、1つのことをやりながら他のことを考えるというマルチタスクを防いでくれます。マルチタスクを減らすだけでも、脳の疲れを軽減できます。 メリット2:忘れ物を防げる リストに書くだけで、「あ、あれやるの忘れてた!しまった!」ということが減らせます。1日の終わりに忘れ物を思い出すと、それだけでストレスですよね。純粋に忘れ物を防げるというのは、大きなメリットの一つです。 メリット3:達成したことを確認できる 達成したこと、つまりはその日にやったことをちゃんと確認ができます。つまり、達成感を味わうことができます。この達成感は、日々の生活の充実感や豊かさをもたらすための大きな助けになります。 ■お楽しみ項目を入れるのも大切なポイント ただ、やるべきことを書き出すだけでは、やることが多すぎてげんなりするかもしれません。そこで私は、このオリジナルの「ウェルネスToDoリスト」にお楽しみの項目を入れています。 私たちの生活には、仕事や家事などやらなければならないことだけではなく、人生の豊かさを味わえること、が必要だと思っています。人生の豊かさを味わうことが心の元気にもつながっていきますよね。 しかし、毎日忙しさに追われる生活をしていたり、ただぼーっと時間を過ごしてしまうと、豊かさを感じる間もなく日々が過ぎ去っていきます。そうすると心が荒んでくる感じがしてくるかもしれません。 なので、私はウェルネスToDoリストで、お楽しみの項目を必ず記入するようにしています。しかも、1日のお楽しみ項目は、優先度高めに設定するようにしています。 大きなお楽しみでなくてもかまいません。例えば、美味しいコーヒーを入れて飲む、昼休み時間に30分ドラマを見る、子どもが夏休みで家にいるから昼ごはんを一緒に食べるなど…。小さなことでかまわないので、自分が幸せだなとか、ほっとするな、という項目を記入します。 ■幸せを感じる脳の仕組みを取り入れたウェルネスToDoリストの項目は? ウェルネスToDoリストの項目を見ていきましょう。6つあります。 AM:午前にやること PM:午後にやること スキマ時間:隙間時間にやりたいこと お楽しみ:自分が幸せだなと感じることでその日にやりたいこと 習慣:毎日続けていること ハッピー:1日を振り返って良かったことを書き出す このリストには、脳が「幸せだな」と感じられる仕組みを取り入れています。紹介したお楽しみ項目もその一つ。毎日続けたい習慣の項目は、毎日のことでも書き出しておくことで、「今日もできた!」という達成感につながります。そして、1日を振り返って、良かったことを3つ書き出す「ハッピー枠」で、脳がポジティブな情報を探し出すのを助け、充実感、幸せを感じやすくしています。ほかにも、私自身が思う、脳が幸せだと感じやすい色遣い、枠の数、記入枠の広さ、ちょっとしたイラストなど、工夫をしてつくりました。 皆さんもご自分に合ったリストを作成してもよいですし、もしこのウェルネスToDoリストを使ってみたい方がいらっしゃれば、以下のリンクからアクセスしてダウンロード(無料)してみていただければと思います。 毎日が忙しい40代、更年期。少しでも心と時間を豊かに使えるように工夫していきたいですね。 ライター/永田京子 NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。
永田京子