木浪は今季も短期決戦でチームを勢いづける打撃を誓った（撮影・林俊志）

衝撃の打率1・000－。8日のシート打撃で、阪神・木浪が得意のシーズンに入ったことを証明した。 【画像でみる】「しかしよく食べるわ」西勇輝が発起人となり、才木浩人ら阪神投手陣が食事会 「短期決戦は勢いが大事なので、それだけだと思います」 まずは岩崎のグラブを弾く内野安打。2打席目は桐敷から中前にはじき返した。文句なしの2打数2安打。今季打率・193と苦しんだ左投手から快音を連発した。 「しっかりとタイミングを取れたのは、よかったと思います」 日本一へ、欠かせない戦力だ。昨年の広島とのクライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージでは第2戦でサヨナラ打を放つなど、計10打数5安打（打率・500）でMVP。その後のオリックスとの日本シリーズでも25打数10安打（同・400）で打線を引っ張った。「それは関係ないので」と本人は笑うが、ミスターオクトーバーへの期待は高い。 「練習していることをそのままやっている。タイガースはいい投手ばかりなので、点を取れるようにやっていきます」 入団6年目。岡田監督が就任した昨季から遊撃に固定され、打順も8番がメインとなった。30歳を迎えた6月16日のソフトバンク戦（みずほペイペイ）で死球を受けて左肩甲骨が折れ、戦線離脱。それでも約1カ月後、代役の小幡が肉離れしたタイミングで昇格した。いつも虎を救ってくれるのは木浪だった。 「とにかく勝つだけなので、チームが勢いよくいければ」 シート打撃では近本、中野、森下、大山と本番を想定した打順となった。木浪はいつもの8番目。恐怖のポストシーズン男が歓喜を呼び込む。（阿部祐亮）