サッカー日本代表・遠藤航には“スーツ王”の称号が似合う!──「dunhill SPECIAL TALK SESSION WITH WATARU ENDO」 リポート
GQ独占インタビュー
イベント終了後、『GQ JAPAN』は遠藤の独占取材に成功。まずはリヴァプールで過ごした1年から振り返ってもらった。 ──プレミアリーグ1年目、2023-24年シーズンを実際に戦った感想をお聞かせください。 1年目から多くの試合に出られました。リーグタイトルは逃しましたが、カラバオカップ(イングランドのリーグカップ)も獲れましたから、すごく充実したシーズンだったと思います。 ──リーグ戦は最後まで優勝争いしながらも3位という結果に終わりました。 もちろん残念な結果ではありましたが、前年はチャンピオンズリーグの出場権も獲れなかったわけで、(チャンピオンズリーグの出場権を手に入れた)3位は悪くはない結果です。来季に向けては優勝したいという気持ちがいっそう強くなりました。 ──自分のプレイスタイルで通じたところ、通じなかったところは? 自分の良さである守備力はしっかりと発揮できましたし、プレミアでやれる自信にはなりました。一方で、ゴール、アシスト、ビルドアップなど、攻撃により多く絡めるかというところは今後の課題です。 ──試合数はもちろん、出場時間も長く、タフな1年だったと思います。 カップ戦も含めてたくさん試合に出場した印象ですが、それを求めてリヴァプールにやってきましたから、もちろん満足です。トップクラブはそんな中でも勝利が常に求められるので、サッカー選手としてはこれ以上ない環境に身を置けているかと思います。 ──はじめてアンフィールドのピッチに立ったとき、何を思いましたか? アンフィールドというよりも、まずはプレミアの試合に出場することが夢でした。ですが、それがアンフィールドだったのはグッときましたね。特別な思いでピッチに立ちました。 ──6万人を超える日本のスタジアム、あるいはワールドカップの本大会など、これまでにも大観衆の前でプレイしていますが、熱狂的な応援で知られるアンフィールドは何が違うのでしょうか? スタジアムの雰囲気はドイツ時代もすごかったですが、ゴール裏の熱量が全方向から伝わってくるのがアンフィールドです。バックスタンドもメインスタンドも熱量がすごい。Jリーグやドイツリーグ時代にも感じていたはずでしたが、ちょっと別物ですね。衝撃でした。 ──チームの移籍では、どんなことを基準、条件としていますか? シュツットガルトでキャプテンをやっていた時は、次のステージとして移籍するとしたらプレミアの上位クラブ、チャンピオンズリーグで優勝できるチーム、が条件でした。あるいはドイツであれば優勝争いできる上位クラブということになります。リヴァプールからオファーが来た時は迷わずに即決しましたね。 ──リヴァプールからのオファーは予想外でしたか? リヴァプールが候補になるかもしれないとは思っていましたが、あのタイミングでのオファーはなさそうだとも聞いていたので、驚きました。