「妻とは別れる」既婚医師の甘い言葉にほだされ、妊娠してしまった…。34歳看護師の転落劇とは
毎週、最新回が放送されるたびに物議を醸すテレビドラマがあります。 それはフジテレビの「わたしの宝物」(木曜10時)です。 【データ】共働き世帯と専業主婦世帯、割合は? 女性が働きづらさを感じている原因は? 主人公である妻の美羽(演:松本若菜)は夫の宏樹(演:田中圭)と結婚生活を送っていたのですが、幼なじみの稜(演:深澤辰哉)の子どもを妊娠、出産するのです。 第一話はわずか1週間でTVerの再生回数が300万を超える盛況ぶりですが、それもそのはず。 人妻が不倫相手の子を身ごもるなんて大問題だからです。 美羽は稜ではなく宏樹の子として育てようとしたのですが、第六話では宏樹がDNA鑑定の結果(子どもの父親は自分ではない)を知り、ショックを受け、子どもを連れて逃避行するところまで話が進んでいます。育ての親と本当の親が異なることで今後、トラブルが頻発することが予想されます。
過去に247人の「ワケあり妊婦」から相談を受けた筆者が考える
このドラマは「おかしなこと」だらけなのですが、筆者が特におかしいと思うのは、美羽が産むか堕ろすかを大して悩まなかったこと。妊娠したことが分かったときは少し、驚いたものの、早々に出産する覚悟を決めました。 行政書士、ファイナンシャルプランナーである筆者は過去に247人の「ワケありの妊婦」から「出産するかどうか悩んでいる」という相談を受けた経験があります。 例えば、彼女に夫がおり、相手に妻がおり、いわゆるダブル不倫で出産したら大変です。第一に戸籍の問題(子どもの父親は誰になるのか)、第二に慰謝料の問題(夫、そして彼の妻から二重に請求される)、第三に養育費の問題(離婚する、しないにかかわらず、誰を金銭的に頼ればいいのか)などが山積しています。 秘密を隠して夫と結婚生活を続けるにせよ、秘密を明かして夫と離婚し、彼と再婚するにせよ、大変な人生が待っていることは間違いありません。だからこそ、産もうかどうかを迷うのです。 今回の相談者・川原莉子さんも厳しい選択を迫られた一人です。
夫は会社員。看護師の私は、職場で不倫して…
■家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在) 夫:川原悠介(36歳)→会社員(年収700万円) 妻:川原莉子(34歳)→看護師(年収500万円) ★今回の相談者 彼:江良圭太(40歳)→医師(年収1,200万円) 彼の妻:江良絵里奈(28歳)→専業主婦 彼の子:江良清人(6歳) 「妊娠したことが分かったとき、主人は単身赴任中でした」 と苦しい心情を吐露してくれた莉子さん(都内在住)。莉子さん夫婦は結婚8年目ですが、一緒に暮らしていたのは6年目まで。夫の勤務先は繊維メーカーですが、社の肝入りで岩手県内に工場を新設。夫はその工場長に抜擢されたのです。筆者が「旦那さんに付いていったんですか?」と尋ねると莉子さんは首を横に振ります。莉子さんを自宅に残り、夫は一人で岩手に旅立ったのです。夫が戻ってくるのは3ヵ月に1度程度。 そんななか懐妊したので莉子さんの胸中は複雑でした。莉子さんは「夫とは何もなかったんです」と前置きした上で「付き合っている彼がいるんです」と白状しました。状況からみて、相手は明らかにその男性でした。 莉子さんは「排卵日を計算しての妊娠だったので気付くのも早かったです」と振り返りますが、莉子さんが婦人科へ足を運んだのは(性交渉から)1ヶ月後でした。彼にそのことを伝えると、「嬉しいけれど身が引き締まる思いだ」と言い、莉子さんの身体を心配してくれたそうです。ところで『彼』とは一体、何者なのでしょうか?