広島、最終節敗戦で逆転優勝ならず…G大阪が意地の3発圧勝でACL2出場圏フィニッシュ!!
[12.8 J1第38節 G大阪 3-1 広島 パナスタ] J1リーグは8日、最終節を各地で行い、2位のサンフレッチェ広島は4位のガンバ大阪に1-3で破れ、逆転優勝を逃した。広島は5位で迎えた第23節から10勝1分の快進撃を見せ、29試合消化時点で首位に立ったが、第34節から3連敗の大ブレーキで首位陥落。最後は連覇を狙うヴィッセル神戸に振り切られ、2位でシーズンを終えた。一方のG大阪は4位でフィニッシュし、2025-26シーズンのAFCチャンピオンズリーグ2(ACL)出場権を決定づけた。 【写真】「えげつない爆美女」「初めて見た」「美人にも程がある」元日本代表GKの妻がピッチ登場 逆転優勝の可能性を残す2位・広島はこの一戦に勝利した上で、首位・神戸が引き分け以下に終わった場合のみ優勝が決まるという状況で迎えたJ1最終節。一方のG大阪はACLE出場圏の3位浮上の可能性は得失点差の影響で薄いものの、ACL2出場圏の4位をキープすべく、ホーム最終戦に臨んだ。 試合の主導権を握ったのはホームのG大阪。左サイド起用のFWウェルトンがDF塩谷司を相手に何度も突破を仕掛け、押し込む流れを作っていった。すると前半12分、G大阪が最初の決定機。ウェルトンが深い位置まで切れ込み、塩谷のスライディングを誘うフェイントを入れると、ゴール前にクロスボールを配球。FW山下諒也が反応したが、ギリギリでDF荒木隼人にクリアされた。 それでも前半13分、G大阪がこの右CKから試合を動かした。MF鈴木徳真のキックは広島守備陣にクリアされたが、こぼれ球を拾ったMF山田康太がダイレクトで縦に出すと、ウェルトンが抜け出して折り返しのパス。最後は巧みにマークを外したFW坂本一彩がワンタッチで押し込んだ。坂本は今季9点目。21歳の新エースが終盤4試合目で4ゴールの固め取りとなった。 一方、ビハインドを負った広島も前半14分、MF中野就斗のスローインをFW加藤陸次樹が右サイドの深い位置で受け、カットインから左足で狙ったが、これはGK一森純がファインセーブ。失点直後のビッグチャンスを活かすことができない。 さらに広島は前半20分、ハイプレスでG大阪DF福岡将太のパスミスを誘い、高い位置でMF松本泰志がインターセプトすると、鋭いパスからMFトルガイ・アルスランが狙うも枠外。直後の同21分にはT・アルスランがGK一森純のパスをカットし、そのまま無人のゴールを狙ったが、かろうじて戻った一森に防がれ、またもゴールを破れなかった。 なおも攻める広島は前半22分、MF東俊希のFKから生まれたこぼれ球をDF佐々木翔が狙ったが、これも枠を外れてしまう。その後はなかなか互いにチャンスを作れない時間が続き、広島は同44分にも東の右CKから佐々木がヘディングで狙うも、再び一森のスーパーセーブに阻まれ、1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。 後半は広島がさらにリスクをかけて攻めたことで、よりオープンな展開に。広島は8分、ショートカウンターから左サイドに渡し、東が逆足の右でカットインシュートを放つが、これも枠を捉えられない。 それでも後半15分、元ポルトガル代表FWゴンサロ・パシエンシアと18歳のMF中島洋太朗を入れ、さらに攻める展開に持ち込むと、同25分、左サイドを攻め上がった東のクロスがゴール前に送り込まれ、加藤が左足ボレーで叩き込む。だが、そこでVARが介入。加藤のオフサイドが映像で確認され、同点ゴールは認められなかった。 広島は後半33分、MF満田誠と今季限りでの退団が決まっているMF柏好文を投入。それでも同36分、G大阪が試合を決定づけた。右サイドで獲得したFKを鈴木がファーサイドに送り込むと、これをMFダワンがヘディングで折り返し、最後に詰めたのはDF中谷進之介。今季フルタイム出場が続いたDFリーダーがGK大迫敬介と競り合いながらも押し込んだ。 厳しくなった広島は後半45分、G大阪のパスワークでゴール前を崩されると、坂本にこの日2点目を決められ、万事休す。坂本はこれで2桁得点の10ゴールに到達した。広島は後半アディショナルタイム、加藤が一矢報いるゴールを決めたが、そのままタイムアップ。他会場では首位の神戸が湘南を3-0で破って自力優勝を決め、広島は勝ち点4差での2位フィニッシュとなった。 一方、G大阪は神戸が天皇杯を制したことで巡ってきたACL2出場圏内の4位でシーズン終了。正式なACL2出場決定は川崎Fと横浜FMのACLE、広島のACL2の結果次第(川崎F、横浜FMがACLEを優勝した場合はG大阪の出場はなし。広島がACL2を優勝した場合はACLE出場の可能性)となるが、4シーズンぶりにアジアへの挑戦権を獲得した。