『熱闘甲子園』に大抜擢 新人・山本雪乃アナウンサーの思い
球児たちの熱い夏を伝える『熱闘甲子園』(朝日放送とテレビ朝日の共同制作)が8月9日(土)、今年も“開幕”する。今年でレギュラー化され34年目という老舗番組だが、今回は大きく様変わりする。昨年まで15回、キャスターを務めた長島三奈さんが番組を離れ、テレビ朝日入社1年目の新人・山本雪乃アナウンサーが抜擢された。「野球が日常生活の一部だった」という環境で育った山本アナにとって、『熱闘甲子園』とは、そして大先輩の『長島三奈』とはーー。
歴史ある番組を担当するとはいえ、まだまだ初々しさの残る新卒1年目の山本アナ。ボーイッシュなショートヘアに色白のルックスは“今どき“の女の子だ。地方大会の取材で真夏の厳しい太陽に照らされ、ほんのり、顔は赤くなっている。そんな山本アナに大抜擢の一報が届いたのは、研修の真っ只中の5月末ごろだった。 「呼ばれてお話をいただいて、一言も出ないというか、絶句して…。やっぱり驚きました。(『熱闘甲子園』のキャスターを)やりたいとか、おこがましくて考えたこともなくて。歴史ある番組なので」と恐縮しきりだったという。プレッシャーについても「決まった以上は一生懸命やるしかない。『プレッシャーを感じる』ということ自体、おこがましいと思っています。(キャスター抜擢は)期待を込めてくださっていると思いたいし、プレッシャーではなく、自分のできることを、とにかくやるだけです」と、“らしさ”を出していくつもりだ。
『熱闘甲子園』と言えば、欠かせない存在だったのが長島三奈さん。長きにわたり、高校球児を見守り続けた象徴的な存在だ。その偉大なる先輩から引き継ぐバトン。「少し前に偶然、テレビ朝日の社内でお会いすることができたのですが、テレビの印象と同じで、優しい穏やかな印象でした。三奈さんの後を引き継いで私が画面に出るとなると、“背筋が伸びる”思いというか…」と改めてその偉大さを実感。一方で「三奈さんの存在を補うことはできないので、新しいところを意識しないといけないと思います。『後任』という意識はなくて、工藤(公康)さんと三上(大樹)さん(テレビ朝日アナウンサー)と私で伝統を守りつつ、やっていきたいと思っています」と、次の『熱闘甲子園』を築き上げるつもりだ。