『熱闘甲子園』に大抜擢 新人・山本雪乃アナウンサーの思い
山本アナにとって、野球は幼少時代から生活の一部だったという。兄2人は、ともに小学校の頃から野球一筋。父は岡山県のリトルリーグで会長を務め、山本アナの周囲には、いつも球児たちがいた。兄の応援の思い出もたくさんある。中でも、「2番目の兄は投手で、小学6年の頃、小学4年だった中田翔さん(現・北海道日本ハムファイターズ)と対戦して、ホームランを打たれていました。2つ下なのに、当時からすごかったです」と振り返る。また、甲子園には、リトルリーグのOBが出場した際に、応援に行っていた。 一方、山本アナ自身の甲子園の思い出は「やっぱり早稲田実業の斎藤佑樹投手ですね。私もハンカチ買いました(笑)。当時、中学3年でしたが、斎藤投手を見て、『(大学は)早稲田に行きたい』と思いました。早稲田に入学後も神宮に見に行ったこともあります」と、甲子園が山本アナの人生に大きな影響を与えている。 この夏は地方大会取材のため、全国を飛び回った。関東はもちろん、沖縄、静岡、三重なども。「雪谷の鈴木優投手は取材もさせていただいて、注目していました。一度、会うだけで思い入れができてしまいますね。雪谷は残念ながら負けてしまいましたが、その雪谷に勝った関東一も取材していたので複雑でした。浦和学院の小島投手が、早く負けたのもショックでした。去年の甲子園で首を振るシーン、マウンドを降りたくないっていう高校生らしいシーンが印象的だったので。3年生になって甲子園で投げる姿が見たかったです」と、すっかり高校球児の“虜”になっている。 約2週間に渡って繰り広げられる夏の甲子園。球児の熱い戦いもさることながら、その熱戦を伝える裏側も、熱い戦いとなる。早い日は第一試合が午前8時にプレーボール。試合前取材は6時30分から行われ、その準備は5時台から始まる。そして夜11時台の『熱闘甲子園』の放送が終わるのは日付が変わるころ。「とにかく体調管理、健康管理。先輩たちからは、気力もですけど、体力が大事、と言われています。人生ではじめての経験。暑い、暑いと言われますが、私たちよりグラウンドに立つ球児たちのほうが暑いと思うので、しっかり伝えていきたい」と気合いを入れる。