年末年始の散財に注意!元銀行員が教える「年始こそ計画を立てるのに最適な理由」年代別の貯蓄額一覧つき
貯蓄計画を立てるポイント(1)自分の収支を正しく理解する
貯蓄に取り組む際は、まず自分の収支を正しく把握しておくことが大切です。 特に、毎月の支出を見直してみると、無駄遣いしている出費が見つかったり、支出の優先順位が把握できたりするメリットがあります。 「毎月どれくらいの収入が入って、どれくらいの支出があるのか」ということをきちんと踏まえたうえで、毎月貯蓄へ回せる金額を考えてみましょう。 最近では、銀行口座やクレジットカードに紐付けて家計を管理できるアプリもありますので、そうしたものを活用してみることもおすすめです。
貯蓄計画を立てるポイント(2)先取り貯蓄を行う
計画的な貯蓄に取り組むためには、「先取り貯蓄」を行うことも重要です。先取り貯蓄とは、毎月収入が入った時点で貯蓄額を確保する方法です。 たとえば、「毎月3万円ずつ貯蓄に回す」という場合、お給料を受け取った時点で3万円を別の貯蓄口座や資産運用に回し、残ったお金で毎月の生活費をやりくりします。 中には「その月に使わなかったお金を貯蓄に回す」という人もいますが、この取り組み方では毎月の貯蓄額が安定しないデメリットがあります。 「無駄遣いして支出が増えてしまった」という場合には、全く貯蓄ができない月もあるかもしれません。 目標とする貯蓄額に着実に近づいていくには、毎月の貯蓄額を明確に設定し、先取り貯蓄に取り組むようにしましょう。
貯蓄計画を立てるポイント(3)無理のない金額で取り組む
いざ貯蓄計画を立てるとなると、張り切って高い目標を設定してしまう人も少なくありません。特に、新年を迎えたばかりのタイミングでは、「今年こそ貯蓄を頑張るぞ」という気持ちも大きくなっているでしょう。 しかし、貯蓄計画では「無理なく取り組める金額」を設定することが大切です。無理をして貯蓄に取り組んでいると、節約が苦痛になったり、途中で挫折してしまったりする可能性もあります。 まずは、自分の収支を把握したうえで「これくらいなら続けられるだろう」という金額を設定するようにしましょう。
2025年は計画的な貯蓄に取り組もう
新しい年を迎えるタイミングは、この1年の貯蓄計画を立てる絶好の機会です。これまで何となく貯蓄を行っていた人も、この機会に自分の家計や資産の状況を振り返ってみましょう。 また、貯蓄計画を立てる際は決して高い目標を立てるのではなく、無理なく取り組める範囲の目標を設定することを心がけてください。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
椿 慧理