クマの攻撃で鼻が半分取れ、「顔中血まみれ」の警察官が「助けてください」と…秋田でクマに襲われ死亡した男性の「壮絶すぎる捜索現場」
誰も助けに行こうとしない消防隊
どちらの警官だかわかりませんが、「助けてください~」とか細い声がしました。消防隊らは「ムリ、ムリ」と口にして、誰も助けに行こうとはしませんでした。 乗ってきたクルマに入りゼーゼーと息を整えていると、顔中血まみれの若い警官がふらふらと歩いてきて、乗って来たクルマに乗り、消防のクルマのすぐ横まで移動しました。 警官は、クルマから降りてドアを開けてこちらまで来ると、力のない目つきのまま「助けてください」と泣きそうな声で叫びました。直後に意識を失い、目の前でバターンと倒れました。 血まみれの警官は、右の耳のあたりから顎までざっくりと熊の爪で割かれ、大きな傷口がありました。熊の初手は左手が多いのです。ですから、顔の右側をまともに爪でやられたのでしょう。目玉は飛び出してはいませんでしたが、鼻の半分は取れて位置が変わって捲れ上がってしまっていました。 年上の警官は戻ってきませんでした。てっきり殺されたかと思っていましたが、10分と少ししてから、年上の警官が体を引き摺るようにして歩いて来ました。そして、泣きそうな声でこう口にしました。
山もクマも素人同然だった捜索隊
「腕が上がりません」 「力が入りません」 神経までやられていたのだと思います。装備していたナイフや鉄砲を使うヒマもなかったのです。彼らは警官であっても、山にもクマにも素人同然なのだと思います。私の警告も耳にはしてくれませんでした。 その後に来た救急車で二人は運ばれて行きました。若い警官は意識を失ったままで、年上の警官はぐったりしたまま搬送されていきました。 その後、山にそのまま放置された佐藤さんの遺体は、どうなってしまったのか。そして今回の警察や消防による捜索が示唆する「教訓」とは――。 つづく記事『最初はまだ「クマに喰われていなかった」! 遺体の「第一発見者」が告白…秋田でクマに襲われ死亡した男性が明かしていた「恐怖」』では、一連の事態の「結末とその後」について、詳しくお伝えします。
野田 洋人
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