【紅海・アデン湾】 商船攻撃、船員3人死亡。初の犠牲者
米中央軍によると、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の支配地域から現地時間6日午前11時30分ごろに発射されたミサイルがアデン湾を航行中のバルカー「TRUE CONFIDENCE」に命中し、乗組員3人が死亡、4人が負傷した。昨秋にフーシが商船攻撃を開始して以降、船員の死亡が確認されたのは初めて。 「TRUE CONFIDENCE」の船体は重大な損傷を受け、乗組員は船から退避。負傷者4人のうち3人が重体と伝えられている。 英ベッセルズ・バリュー(VV)によると、「TRUE CONFIDENCE」はバルバドス船籍の5万400重量トン級オープンハッチバルカー(2011年竣工)。 フーシの報道官は同日の声明で、今回の攻撃の理由について「抑圧されているパレスチナ人民に向けた勝利であり、わが国に対する米国と英国の侵略に対する報復」と説明。「TRUE CONFIDENCE」を「米国の船舶」と表現している。 VVによると、同船は2月下旬まで米国の投資ファンドが保有していたが、中古売買により現在はギリシャ船主が実質保有者とみられる。
日本海事新聞社