2024年の鈴鹿8耐が開幕! 予選前フリー走行ではホンダファクトリーから参戦の現役MotoGPライダー、ザルコが最速
2024年の鈴鹿8時間耐久ロードレースが7月19日に開幕した。金曜朝のフリー走行では、30号車Team HRC with Japan Postのヨハン・ザルコが最速タイムを記録した。 【動画】2023 今年の8耐はホンダファクトリーチーム(30号車Team HRC with Japan Post)が3連覇を果たすかどうかが注目のトピックとなっている。なお今年は現役のMotoGPライダーであるヨハン・ザルコを起用する本気ぶりだった。 初日朝は薄い雲のかかるコンディションで2時間のセッションがスタート。ただ徐々に晴れていき、気温と路面温度も高くなっていった。 フリー走行が始まると、序盤に1号車YART YAMAHAのニッコロ・カネパが2分6秒389をマーク。これが暫定トップタイムとなり、17号車Astemo Honda Dream SI Racingや30号車HRC、2号車DUCATI Team KAGAYAMAが上位に続いた。なおザルコはこのセッション最初の走行で、2分8秒~7秒台をマークした。 25分ほどが経過した頃、20号車Honda Suzuka RacingTeam(杉山優輝)がNIPPOコーナーで転倒するシーンがあったが、大きな怪我などはなかった。 45分経過した頃、シケインで38号車Team 38が転倒。車両回収のため、赤旗でセッションが一時中断された。セッション再開後は12号車Yoshimura SERT Motulの渥美心がペースアップ。2分6秒343で暫定トップタイムを更新した。 セッション中盤には転倒が連続した。二輪専用シケインで64号車Kawasaki Plaza Racing Team(ミカ・ペレス)が転倒し、S字では96号車TEAM FRONTIERが転倒。セッションは再び赤旗中断となってしまった。 フリー走行はその後、さほど時間を空けることなく再開。HRCはザルコが再びコースインし、2分6秒238と暫定トップタイムを更新した。 散発的にその後も転倒が発生しつつ、フリー走行は進行。8耐で唯一のアプリリア勢となる23号車Team TATARA apriliaも終盤に転倒があった。 フリー走行残り7分で、4号車がヘアピンで転倒。このセッション3度目の赤旗が出され、そのままセッションは終了となることが決まった。 結果的に金曜フリー走行で最速タイムを記録したのは、HRCのヨハン・ザルコ。MotoGPライダーの実力の片鱗を見せつけ、今後の予選、トップ10トライアルへの期待をふくらませる走りだった。 2番手は2分6秒343を記録したYoshimura SERT Motul、3番手が1号車YART YAMAHAだ(2分6秒389)。熾烈なタイトル争いを繰り広げているEWC(世界耐久選手権)のレギュラー参戦チームが続いた。 ドゥカティのファクトリーマシンを使用し注目されている2号車DUCATI Team KAGAYAMAは10番手タイム。またサステナブル燃料などを使用して実験クラスから参戦するTeam SUZUKI CN CHALLENGEは7番手に食い込んだ。 鈴鹿8耐はこのあと、初日午後に2回の予選が実施され、翌日に行なわれるトップ10トライアルへの出場権を争うことになる。 第45回鈴鹿8時間耐久ロードレース フリー走行タイムトップ10 1.#30 Team HRC with Japan Post 2分6秒238 2.#12 Yoshimura SERT Motul 2分6秒343 3.#1 YART - YAMAHA 2分6秒389 4.#40 TeamATJ with docomo business 2分7秒143 5.#104 TOHO Racing 2分7秒162 6.#73 SDG Team HARC-PRO. Honda 2分7秒304 7.#0 Team SUZUKI CN CHALLENGE 2分7秒344 8.#76 AutoRace Ube Racing Team 2分7秒361 9.#17 Astemo Honda Dream SI Racing 2分7秒391 10.#2 DUCATI Team KAGAYAMA 2分7秒418
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