ジョコビッチ、5大会連続となるパリ五輪出場へ。全仏OPでは右膝を負傷【テニス】
ジョコビッチ、5度目の五輪出場で悲願の金メダルへ
史上最多グランドスラム通算24度制しているノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク3位)は、自身のキャリアで足りないタイトルをフランス・パリで取りに行く。6月18日、セルビア・オリンピック委員会は、ジョコビッチが今夏のパリ五輪に出場すると発表した。 【動画】ジョコビッチ、手術から数日で笑顔を見せトレーニングに励む 5月に37歳の誕生日を迎えたジョコビッチは、これまで4度のオリンピックに出場。2008年の北京大会で銅メダルを獲得したものの、第2シードで出場した2012年のロンドン大会では4位。第1シードで出場した2016年のリオデジャネイロ大会は1回戦敗退、2021年の東京大会は4位と涙を呑んでいる。 これまで数々の偉業を成し遂げ、記録を打ち立てることに情熱を燃やすジョコビッチ。それゆえ、年齢的にも最後のチャンスになるかもしれない今年のパリ五輪は彼にとって「最優先事項」となっており、自身のキャリアに足りないオリンピック金メダル獲得に力を注ぐ。 先の「全仏オープン」(フランス・パリ)4回戦では右膝を負傷。準々決勝を棄権し右膝内側半月板損傷と診断され、悲願のタイトルへ試練を迎えたが、6日には手術の成功をファンに報告した。 ウィンブルドン、パリ五輪については言及しなかったものの、「一日も早くコートに戻れるよう、健康でいられるようにベストを尽くす。このスポーツへの愛が強く、最高レベルで戦いたいという思いが僕を支えている」と綴っている。15日には、「前進」と添えて復帰に向けたトレーニングに励む動画を公開。笑顔を浮かべ、最大の目標に一歩ずつ進んでいる姿を見せた。 順調にリハビリが進み、パリ五輪出場となれば5大会連続。そしてシングルス金メダルとなれば、アンドレ・アガシ、ラファエル・ナダルに続いて男子では史上3人目の生涯ゴールデンスラムを達成する。ジョコビッチはこの怪我の逆境を乗り越えることができるだろうか。 なお、セルビア・オリンピック委員会はジョコビッチのほか、世界ランク56位のドゥサン・ラヨビッチが代表に選ばれたことを発表。パリ五輪のテニス競技は、7月27日~8月4日に「全仏オープン」と同会場のローラン・ギャロスで開催される。
Tennis Classic 編集部