19日号砲全国男子駅伝 高速レースはことしも? 直近2大会は記録ラッシュ 第29回大会は一般区間で久しぶりの記録更新
天皇杯第30回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会は、19日に号砲が鳴る。新型コロナウイルスによる2度の中止が明けた第28回(2023年)以降、大会記録が続々と誕生している。高速化が進む中、ことしも記録誕生の予感が漂う。 エントリー選手ランキング 全国男子駅伝2025 第28回では高校生全3区間で新記録が生まれた。1区7キロでは、長嶋幸宝(兵庫・西脇工高)と永原颯磨(長野・佐久長聖高)が、第25回(20年)で吉居大和(宮城・仙台育英高)がマークした19分46秒の区間記録を更新。4区山口竣平(佐久長聖高)、5区吉岡大翔(同)も区間新で駆け抜け、長野は大会記録を1秒更新する2時間17分10秒でフィニッシュテープを切った。 第29回(24年)でも記録ラッシュは止まらない。1区で川原琉人(長崎・五島南高)たち5選手が長嶋の記録をさらに更新。一般の3区では葛西潤(大阪・旭化成)が19年ぶり、7区鈴木芽吹(長野・駒大)が20年ぶりに区間記録を塗り替えた。3連覇した長野の優勝タイムは2時間17分0秒。前回出した大会記録をさらに更新した。 ことしの大会にも楽しみな選手が多数エントリーした。稲垣翔馴(神奈川・KERT)は3000メートルの日本中学記録保持者(8分7秒29)。鈴木琉胤(千葉・八千代松陰高)は昨年末の全国高校駅伝1区10キロで日本人歴代最高記録(28分43秒)をたたき出し、浜口大和(佐久長聖高)は前回1区区間新(4位)をマークしている。一般も有力ランナーが多数参戦。好記録が期待できそうだ。
中国新聞社