春の味覚、イカナゴ漁解禁 播磨灘で、大阪湾は自主休漁
瀬戸内海に春の訪れを告げるイカナゴの稚魚「シンコ」漁が11日、播磨灘で解禁された。例年同時期に解禁される大阪湾は資源保護のため今年は自主休漁となった。シンコを甘辛いつくだ煮にした「くぎ煮」は、沿岸地域の郷土料理として親しまれている。 この日は兵庫県明石市の林崎漁港などから漁船が出発。午前10時40分ごろ同港に帰った船からは銀色に輝くシンコが入った籠が水揚げされた。大阪湾での休漁の影響もあり、初競りでは1籠(約25キロ)約17万円と昨年の2倍の値が付いた。 兵庫県水産技術センターによると、漁獲量はかつては数万トンに上る年もあったが、近年は不漁が続く。