今から駅に間に合うのかが大事

　学生が制作したデジタル時刻表がX（Twitter）に投稿され、「知りたいことが簡潔」「職場に欲しい」と話題に。記事執筆時点で780万回以上表示され、8万件を超える“いいね”が寄せられています。 【画像】大学生が作ったデジタル時刻表

得意をいかして制作

　大阪電気通信大学で認知科学などを教える小森政嗣教授がXにデジタル時刻表の写真とともに、「学生が講義棟の1階に設置した時刻表。必要十分感ある。ラズパイで動いてる」と投稿しました。 　「ラズパイ」こと「ラズベリーパイ」は小さなシングルボードコンピューターで、簡単なプログラミングができ、OSを起動させられます。もともと教育目的として作られたもので、安価に購入することができます。

「あと11分 走れば間に合います」!?

　写真の時刻表に大きく表示されているのは、大阪電気通信大学 寝屋川キャンパスから徒歩7分の京阪「寝屋川市駅」の電車状況。現在時刻やそれぞれの電車の発車時間、遅延情報が表示されるほか、「快速急行」「準急」「普通」といった電車の種別の色づかいは実際の京阪電車の表示に沿ったもので、乗りたい電車がすぐにわかる工夫も。 　加えて、電車の発車時間に合わせて「あと11分 走れば間に合います」「あと16分 歩いても間に合います」などの表示が（※走れば～の表現は安全上の観点から「早歩きなら間に合います」に修正されています）。電車で通う学生にとって、助かる情報をわかりやすく伝える時刻表に「必要十分感ある」と小森教授は太鼓判を押しました。ちなみに、制作したのは同大学の「プログラミング研究会」とのことです。

「走れば間に合います」が人気。「欲しい」という声も

　学生が作ったデジタル時刻表について、「素晴らしい。これも立派なデータ可視化」「内容もさる事ながら、デザインセンスがありまくりでびっくりです」「企業はこの発車標を作った学生をスカウトするべきだな」と高く評価する声が多数寄せられていました。 　特に「『走れば間に合います』『歩いても間に合います』のコメントが地味に好き」「走れば間に合いますが学生感あって好きすぎる」「意外にもアプリでは分からない『走れば間に合う』って情報が、なんだかんだ一番大事だったりするので有難いですね！」と“走ればor歩いても”間に合うかどうかの表示にひかれた人が多くいました。 　さらに、「多摩川線バージョン欲しすぎる」「素敵、保育園と職場にも欲しい」など、自分の生活圏にも欲しいというコメントもありました。