ドライバーの負担軽減を実現する「中継輸送」には3つのパターンがある! 思ったほど簡単じゃない実現に向けての「メリデメ」を考えた
・トレーラー・荷台入替方式
中継地点でトレーラーや荷台を分離し、引き継ぐトラクタやトラックに連結・接合する方式。 メリット:比較的、中継地点での作業時間が短い。 デメリット:トレーラー・荷台の分離・連結・接合の場所や設備が必要。トレーラーの運転は、牽引免許を所有するドライバーに限られる。 これらのなかでとくに注目を集めているのは、トレーラー・荷台入替方式だ。スワップボディ(トラックのパワートレイン部と荷台部が分離可能な車両で、荷台部は別のパワートレインに付け替えることができる)と合わせた導入を検討している事業者も多い。 ただ、たとえば物流量の多い首都圏と関西圏を考えた場合、中京圏に中継拠点を置いただけでは解決しないことが考えられる。なぜなら、東京・名古屋間の輸送は日帰りが簡単ではないからだ。そうなれば、静岡あたりにも中継拠点が必要になってくる。このように、集荷エリアと納品エリアの距離は必ずしも「中継輸送」に適しているわけではない。細かな調整や、新たな中継拠点となる物流センターなどの増設など、解決するべき課題も少なくない。 しかし、2024年問題はすでに現実化している。物流にかかわる事業者が知恵を絞り、課題解決に努力することが期待されているといえよう。
トラック魂編集部