遠藤憲一×あのちゃんのバディに泣かされた…思わず惚れ惚れしたもう1つのコンビとは? ドラマ『民王R』第4話考察レビュー
スゴ腕公安、新田と後輩、キャット(猫田)のエキサイトコンビ
常にシリアスモードとは別のターンで行動し、真実、いや、真の実に迫っているのが、スゴ腕公安新田⤵(山内圭哉)と後輩、キャット(山時聡真)。カリヤン&田中丸が癒し系コンビとするなら、エキサイトコンビとでも言おうか。 「全国のトメさんを調べ上げろ。名字がト、名前がメというケースも考えられる。あらゆるイレギュラーを想像し、必ずや総理を見つけ出せ!」 と新田⤵が滑舌よくトランシーバーで指示を出してからポーイとトランシーバーを放り投げ、猫田がキリッと頷き、二人同時にサングラスをかける――。 ここまでの流れの美しさと面白さに惚れ惚れしてしまった。 ちなみに、いつも新田⤵さんの話の発音が面白いので、「民王R 公安 新田 発音」と検索したところ、AIが 「テレビ朝日系列で放送中のドラマ『民王R(たみおうあーる)』に登場する公安刑事の「新田理」は「しんた り」と発音します。山内圭哉が演じています。」 と答えてくれた。ししししんた り?「にったさとる」だよね? えっ、どっち? もしかして「にったさとる」のほうが、世を忍ぶ仮の姿? さすがスゴ腕公安。AIを駆使して視聴者まで煙に巻くとはアッパレなり…。 演じている人が全員楽しそうな『民王R』。次回の入れ替わりはストリートキッズの中学生。予告で漢字の読み間違いのシーンがあったが、翔君(菅田将暉)を思い出さずにいられない! 「みぞうゆう=未曾有」「かぜはやしひやま=風林火山」のうえをゆく読み間違いは出てくるか? 楽しみではあるけれど、ちょっとつらい展開もある予感。第4話の最後、新田⤵さんが何か真の実を掴んだようだが、言いたいことを言えない人たちの「本音」はまだまだ続く。 【著者プロフィール:田中稲】 ライター。アイドル、昭和歌謡、JPOP、ドラマ、世代研究を中心に執筆。著書に『そろそろ日本の全世代についてまとめておこうか。』(青月社)『昭和歌謡出る単 1008語』(誠文堂新光社)がある。CREA WEBにて「田中稲の勝手に再ブーム」を連載中。「文春オンライン」「8760bypostseven」「東洋経済オンライン」ほかネットメディアへの寄稿多数。
田中稲