金融庁トップに直撃! 新NISA どう向き合うべきか【WBS】
個人投資家が一気に増えるきっかけとなったのが今年から始まった新NISA制度です。先が読めない中でこの新NISAとどう向き合うべきなのか。金融庁の事務方トップに就任したばかりの井藤英樹長官に、この株価の乱高下が始まる前の7月31日に単独インタビューで聞きました。 「就任したばかりですね。ほやほや」(相内優香キャスター) 「ほやほやと言われても、金融庁は長くやってますからね」(井藤英樹長官) 井藤長官が就任前に手がけていたのが、投資額の上限を年間120万円から360万円に引き上げた新NISAの実現です。1月からの半年で口座開設数は244万件と前の年の2.4倍になっています。投資額は7兆5000億円で4.1倍と急増しました。 「実績をどう評価していますか」(相内キャスター) 「非常に手応えを感じている。期待以上というのも微妙だが、とりあえずいい形で導入できてよかった」(井藤長官) 一方、このところ激しかった株価の乱高下。これを目にした個人投資家からは不安の声が上がっています。 「NISAが始まったからNISAをやっているが、きょうはずいぶんやられた」(NISAを始めた男性) 「何を信用して、何を見て、何を目安にしたら良いか分からず混乱している」(NISAを始めた別の男性) 井藤長官は株価が変動するからこそ、長期での運用が重要だと強調します。 「推奨しているのは長期・積立・分散投資。短期的な変動はあると思う。ただそこに一喜一憂せず、時間軸を長く持って資産形成を考えてほしい。長い目線で投資をしていると、買った時点と売った時点の差があればより資産が増える。目先の価格が下がるとより安い価格でたくさん買える」(井藤長官) さらに投資枠を増やすなどのNISA改革についても聞きました。 「使用状況を見ながら柔軟に変えていく可能性は?」(相内キャスター) 「より使い勝手を良くするようなところがあれば、状況を見ながらさらに制度を良くするためにどうしたらいいか考えている」(井藤長官)