ゴズリングにアギレラ、スピアーズまで...子役時代の同期たちは大スターに、私は「イチゴも買えないのが辛かった」
家族の病気も「転機」に
デローチはエンターテインメント業界に深い愛情を持っている半面、この業界で働くとはどういうことかも身に染みて分かっている。 「すごく不公平な業界よ」と、デローチは言う。「カオスだし、過酷でさもしい業界なの。この業界では被害者になってはならないという、本当にいい教訓を学んだと思う」 デローチは今では、自分のキャリアに誇りを持っている。これまでにホールマーク・チャンネル系のテレビ局で18本を超えるテレビ映画に主演し、今後も出演作が目白押しだ。 ロサンゼルス小児病院や、認知症患者家族の支援団体であるアルツハイマー病協会で理事や広報担当を務めるなど、自分が大切だと思う活動を行う組織や団体を積極的に支えてもいる。 背景には、17年に第2子が重い先天性の心疾患を持って生まれたことや、父が認知症の一種であるピック病にかかったことがある。 「こういう経験をしていなければ、今の私はないと思う」とデローチは言う。「キャリアが順風満帆だったとしたら、こんなふうに(社会に)お返しがしたいという気持ちが持てたかどうか、そういう活動が人生においてこれほど大きな部分を占めるようになっていたかどうかは分からない」 「15歳の時に夢見ていたようなキャリアを歩んでこられたかといえばノー。私はサンドラ・ブロックになりたかったんだもの」とデローチは言う。 「でも私はやりたいことをやって生活費を稼ぐことができている。副業に手を出す必要もなければ、副業のことを考える必要もなくやってこられた。そんな人生を送れるなんてまさに奇跡よ。私は本当に、本当に恵まれている」
ビリー・シュワブ・ダン(エンターテインメント担当)