トランプ次期米大統領が、日本製鉄による米鉄鋼大手ＵＳスチール買収を「阻止する」との方針を改めて明らかにした

（ＣＮＮ）　トランプ次期米大統領は２日、ＳＮＳへの投稿で、日本製鉄による米鉄鋼大手ＵＳスチール買収を「阻止する」との方針を改めて表明した。 トランプ氏は自身のＳＮＳ「トゥルース・ソーシャル」に「一連の税制優遇措置や関税によって、ＵＳスチールを再び強く偉大にする」と投稿。大統領として買収の実現を阻止すると警告した。 ＵＳスチールは１９０１年、カーネギー・スチールなど米国の主要鉄鋼会社の統合で設立され、時価総額が１０億ドルを超える世界初の企業となった。 だが近年は、生産量や株価が米国内の他社を大幅に下回っていた。米国の鉄鋼業界自体も、生産量の世界トップ１０社から姿を消している。 日本製鉄による買収計画は、今年の米大統領選を背景に政治問題化し、トランプ氏とバイデン大統領、民主党の大統領候補だったハリス副大統領がそろって反対を表明した。対米外国投資委員会（ＣＦＩＵＳ）は国家安全保障上の観点から、買収計画の審査を続けている。 ＵＳスチールは９月の時点で、日本製鉄の支援がなければ従業員の解雇や工場閉鎖は避けられないと述べていた。