愛子さま23歳 日赤に毎日出勤、園遊会では素直で親しみやすい会話…飛躍の1年に天皇陛下と雅子さまの背中
12月1日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが23歳の誕生日を迎えられた。愛子さまにとって、この1年は、まさに“初めて尽くし”だった。日本赤十字社への就職、国際親善デビュー、園遊会、地方での単独公務……。その活躍を振り返ると、両陛下の背中を追いかけながらも自らの道を模索する、愛子さまならではの「皇族像」が浮かび上がってくる。 【写真】シンクロ率100%!天皇陛下、雅子さま、愛子さまの「お手振り」 * * * 学習院大学を卒業して新社会人となった愛子さまは、4月、日本赤十字社に入社した。「青少年・ボランティア課」に配属され、宮内庁によると、ボランティアに関する情報誌の編集や研修会の運営などの業務を担当しているという。 同世代の女性皇族である秋篠宮家の長女・佳子さまが、2021年5月に全日本ろうあ連盟に非常勤嘱託職員として就職した際は、「週3日程度、事務の仕事をする予定」と発表された。一方、愛子さまは毎日出勤し、新規採用された同期の職員と同じように仕事に打ち込んでいると報じられている。 皇室ジャーナリストの神田秀一氏は、愛子さまの仕事への向き合い方について、こう受け止める。 「愛子さまは入社にあたり、日赤の仕事を最優先で取り組みたい意向を示され、日赤関係者を驚かせたと聞いています。皇族とはいえ、仕事を引き受けた以上は組織の一員として全力を尽くしたいという責任感の表れでしょう。非常に柔軟な考えをお持ちだと感じました」 愛子さまの仕事に対する情熱は、外務省のキャリア官僚として華々しく活躍した母・雅子さまの影響もあるだろう。だが神田氏は、雅子さまとはまた異なる、愛子さまならではの“皇族像”に注目している。
■愛子さま「(園遊会は)初めてなんです」 「雅子さまは皇室に入ってから、エリート外交官だった過去の自分と完全に決別したようにお見受けします。海外の要人と会う際は、ご自身も語学が堪能であるにもかかわらず、外務省の通訳に向かってにっこり笑って目配せをして、あまり前に出ることはしない。今の自分の務めは陛下を陰で支えることだとお考えなのでしょう。一方の愛子さまは、日赤の仕事にもご公務にも全力で打ち込むことで、社会人としてのご自身と皇族としてのご自身の両方を大切にする道を模索されているのではないでしょうか」 実際、愛子さまは、日赤の仕事に打ち込むかたわら、公務にも精力的に取り組んできた。2月にはケニアの大統領夫妻を招いた昼食会で国際親善デビューを果たし、3月には初めて単身で伊勢神宮を参拝、10月には初の単独地方公務として佐賀県で国民スポーツ大会を観戦された。 とりわけ印象深いのは、4月の“園遊会デビュー”の際の愛子さまの姿だろう。緑豊かな赤坂御用地に淡い桜色のアンサンブル姿で現れた愛子さまは、俳優の北大路欣也さんをはじめとした参加者らと、終始にこやかに談笑していた。映画作品への感想や新社会人としての意気込みなど、話題を選ばぬ見事な対応ぶりだったが、一方で「(園遊会は)初めてなんです」「緊張しています」と正直に口にする場面もあり、その素直さや親しみやすさでも国民の心をわしづかみにした。 園遊会に臨む皇族方は、事前に宮内庁から綿密なレクチャーを受けるという。そして、園遊会の意義や歴史から、今回の招待客一人ひとりの功績にいたるまで、頭にインプットした膨大な情報をもとに参加者と懇談する。