ジュエリーは「万遍なくつけない」のがポイント 「大人ジュエリー」印象が変わる“1カ所集中テク” お手本はミラノのマダムの「思い切りの良さ」
体型も体調も変化する中年期、新しい服を買って髪やメイクをアップデートすることも大事だけど、一番は自分と向き合って優しく触ること。 「おしゃれは時にゆっくりペースでいい」と話す気鋭のファッションエディター大草直子さんの『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』より、大人のTIPSを紹介します。 【イラストで見る】パリのマダムに学ぶ、大人ジュエリーのおしゃれ術 ■「万遍なく」つけている人が多い 目の前の人を見たときに、最初に視線をおかずにはいられない。何度も見てしまう。そんなパーツを、私はアイキャッチと呼んでいます。
注目を強くグリップし、離さない。あとでその人を思い出すときも、うっすらとしたイメージではなく、はっきりと輪郭が見える。意外とそれは、1カ所に集められたジュエリーのコーディネートだったりします。 ただし、まだまだ小さなジュエリーを「万遍なく」つけている人がほとんど。耳たぶにぴたりとつく小さな石のピアスに、45cmのささやかなネックレス。華奢な時計に、リングはせいぜい2つ。 そして、この組み合わせは、どんなスケジュールでも変わらず、まるで、毎日惰性でつける口紅のように、自分自身も何の関心も示さなくなっているのではないでしょうか?
自分が飽きている、ということは、他人へのメッセージ性は皆無、ということ。 【イラストで紹介(2枚)】大人ジュエリーに必要なテクニックとは? もちろん「目立たず溶け込むべき」タイミングもありますが、服を着てメイクを施したあとのジュエリーコーディネートが、おしゃれに人格を注入するものだとすると、予算やアイテムを1カ所に集中させてみては? 耳元、胸元、そして手元に、手持ちのジュエリーを集めるのです。
例えば、シャンデリアのように揺れるピアスと、片耳にイヤーカフを。ブレスレットは、潔くつけない。光を放つピアスやイヤリングは、人の視線を横顔に集め、顔色を驚くほど華やかに見せてくれるので、立食のパーティや、結婚式に招待されたときなど大きな効果を発揮します。 胸元の重ね付けは、背の高い人や肩幅の広い人はぜひ、とにかくたくさんのネックレスを重ねて視線を留めます。 1つ大きなものを――でも良いのですが、それよりも、長さ、素材、デザイン違いのものをじゃらじゃらと。