【韓国ドラマ】絶対泣く!“故人の最後の引越しを手伝う”人々を描いた人生賛歌ドラマ
そんな甥にぐるんぐるんと振り回されて飲み込まれ、気づけば「世話を焼かれるのって、悪くなくね?」「むしろ、心地よいんじゃね?」と気づきはじめるサングの姿ににんまり。また、偏見や先入観のないグルのノンバイアス・フィルターを通すことで、見た目はチンピラボクサーのようなサングの、ピュアな素の部分(お兄ちゃん愛こじらせ中二病)が浮かび上がって、ほっこり。 グルの素直な心に感化され、亡き兄の愛情を知ることで、トラウマを乗り越えていくサングの心の変化にも号泣(何度目……)。 毎話、泣かされるので、ハンカチの予備をご用意ください。
出演者のオバケ演技力に泣かされる
ストーリーについては前述に説明した通りで、そりゃあもう涙なくしては観られないのですが、それも俳優の演技力が追いつかなければ意味がありませんよね。 安心してください。 主演のグル役は、『愛の不時着』で注目を集めた“F4”のマンネ、タン・ジュンサン。彼の演技が、とにかくとんでもないんです。人よりこだわりが強い青年グルを演じ切った彼の姿ときたら! 自閉症のムン・サンテを演じたオ・ジョンセか(『サイコだけど大丈夫』)か、自閉症スペクトラムのウ・ヨンウを演じたパク・ウンビン(『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』)に匹敵するほどの上手さ。先の2人は撮影当時40代、20代でしたが、タン・ジュンサンは10代でこのクオリティですからね……。すごすぎ! そして叔父サング役で、韓国アラフォー世代随一の演技力を誇るイ・ジェフンも忘れちゃいけません! 『シグナル』や『復讐代行人~模範タクシー~』のあの俳優が、ここでもぶっちぎりのキレキレ演技を披露。サングの揺れ動く感情がビシバシと伝わる繊細な演技は言うまでもなく、体作りにも余念なしで鍛え上げられた完璧なチンピラボクサー姿は必見。腕に浮かび上がる筋や血管でも演技します! また、ジョンウ役のチ・ジニの、海よりも深い愛情と慈悲をあわせ持った父親の演技もすごい。チ・ジニは『D.P. -脱走兵追跡官-』の極悪非道な室長を演じていたのですが、本作では愛情深い父、兄を熱演するばかりか、遺族に福音を届ける聖人役として登場。両作品とも2021年に配信開始だったというのに、この振り幅! メイン3人の演技力が超ド級すぎて、つらい……。 また、ドラマ『還魂』、『予期せぬ相続者』という主演ドラマで立て続けにヒットを飛ばし、8月にも来日したばかりで話題の俳優、イ・ジェウクも出演。また、『青春の記録』でパク・ボゴムとピョン・ウソクの幼なじみとして共演していたワンコ系俳優クォン・スヒョンも登場。こちらも印象的な演技で視聴者の(というより筆者の)心を揺さぶってくれるので、乞うご期待!