【東京15区補選×政局】得票数から見えた政党の勢力図とは(自民が不戦敗で失ったもの)
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年4月30日公開された動画ではゲストに情報法制研究所事務局次長の山本一郎氏をお招きし、東京15区補選結果をどう見るか?について語っていただきました。 今後の政党の勢力図はどのように変わっていくのか?! 【このトピックのポイント】 ・1位は立憲!2位以下の番狂わせとは?! ・日本保守党の支持層広がる今後の展望は? ・自民党の不戦敗でみそぎの機会を失った?!
東京15区の結果をどうみる!
4月28日に投開票された衆議院の3つの補欠選挙は、立憲民主党が全勝しました。 9人が立候補した東京15区では、立憲民主党の酒井菜摘氏が5万票近くを獲得し初当選。続いて、無所属の須藤元気氏、日本維新の会の金澤結衣氏、日本保守党の飯山陽氏、無所属の乙武洋匡氏が続きました。 MC鈴木邦和「率直な感想はいかがですか?」 山本一郎氏「ほぼ順当な結論にはなった。一方で番狂わせというか、思っていたのとちょっと違うのもあった」 山本氏は、東京15区では9回の調査に入ったそうです。 「初っ端の調査から酒井さんは優勢だった」と語り、2位以下については「選挙活動前の勢力調査の通りの結果になった」とコメントしました。 MC鈴木は、乙武氏に最終的に自公の推薦が付かず、自公が候補者を出さなかったために支持層の票が割れたことに関しての見解を問いかけました。 乙武氏について「もっと捨て身で自民党と公明党に対して、推薦願いを出して良かったんじゃないか」と山本氏。 自民党としては不戦敗を避けたい反面、大負けをすると執行部責任を強く問われるとすごく悩んでいた時期。一方で、公明党も小池都知事の顔に泥を塗るわけにはいかないので、「ある程度応援せざるを得ない」状況でした。 「自民党も乙武氏が出たいと言えば、推薦を出したのではないか」と山本氏。「自公の推薦があれば、5位という結果にはならなかったのではないかと思う」と分析しました。 通常であれば、出馬調整は「告示の2週間前には済ませておくもの」。しかし、調整が遅れたのは「4月5日の(政治資金問題の)党内処分をどういう形で着地させるかを優先させていた。東京15区どころじゃなかった」と解説。 山本氏「岸田文雄さんがこれからどういう政治的判断をされるのかというところには、深く関わってこない。どうせ勝てないところに、無理に公認出してもという考え方は、自民党の中にあったんじゃないかな」