<松本若菜>10月期フジ木曜劇場主演で悪女役 「昼顔」「あなして」の流れをくむ夫婦のタブーを扱ったドラマ第3弾「わたしの宝物」
主人公の美羽は、悪女になる選択をせざるを得なかった女性です。親にとってわが子は何にも代えがたい存在。この子のためならなんだってできる。そんな大切な宝物を守るためには、この選択肢しかない……と、托卵という、取り返しのつかない嘘(うそ)をつきます。それが身勝手で人を傷つけることになることもわかっていて、覚悟をもって悪女になったけれど、ずっとその罪にもがき苦しんでいる“悪女になり切れない”女性です。振り切った悪女ではないので、とても難しい役ですが、“悪女”という言葉とは対極にいるような方にお願いできたら、見ている方がよりリアルに感じられる物語になると思い、今回、松本若菜さんにお願いさせていただきました。
若菜さんは、何度か番組をご一緒していて、いつも現場を明るく楽しくしてくれる気遣いの人ですが、お芝居が始まると、雰囲気も変わり、役としてそこに生きていて、見ている人を惹(ひ)きつける魅力のある方です。いろんな役を経験されていて、その作品ごとに違った顔が見られる若菜さんだからこそ、美羽という役をどう生きてくださるのか、とても楽しみにしています。
もし、明日、自分が同じ立場に置かれたら、皆さんはどんな選択をするのか……。もしかしたら、美羽と同じ選択をしてしまうかも……。そんな、“もしも……”を感じながら、ひりつく大人の恋愛ドラマを楽しんでいただけたら幸いです。