<松本若菜>10月期フジ木曜劇場主演で悪女役 「昼顔」「あなして」の流れをくむ夫婦のタブーを扱ったドラマ第3弾「わたしの宝物」
--今作でフジテレビ系連続ドラマ初主演となります。意気込みをお聞かせください。
フジテレビさんには、ここ数年でもいろいろな作品に出させていただいています。視聴者の皆さんには、「やんごとなき一族」が私のことを知っていただくきっかけになったドラマだという方もいるかと思うのですが、今回のチームは、そのときのスタッフさんも多くいらっしゃって、また声をかけていただいたということがすごくうれしかったですし、私の女優人生としてもかなりの挑戦となる、この美羽を演じる機会を作っていただいたということにとても感謝しています。
--主人公・美羽を演じるにあたって、心がけようとしていることをお聞かせください。
悲劇のヒロインには見えないようにしたいと思っています。美羽に起こった出来事は、もしかしたら誰にでも起こりえることなのかもしれないですし、“実はそういうことってあるんだよね”と、私も周りから聞いて、“ドラマだけの世界じゃないんだ!”と驚きました。実は知られていないだけで、実際にも起こっているということを考えたときに、この作品をただのフィクションとして楽しむこともできますが、もしかしたら、ラブストーリーの先に、ちょっと怖い身近に潜む人間の業や欲といったものを感じることができる、奥深いドラマになるのではないかと思っています。
--ドラマを楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。
あなたの宝物は何ですか?このドラマを通して、私は一つの宝物を守り抜きたいと思っています。最後までそれを見届けていただけたらうれしいです。ぜひご覧ください。
◇プロデューサー・三竿玲子(フジテレビ編成総局・ドラマ制作部)さんのコメント
今回の題材である托卵は、私が“「昼顔」のラストをどうしようか……”と考えていろいろ調べていたときに知り、とても衝撃を受けて、その頃から“いつかこの題材をドラマにできないか……”と、温めていた企画です。ただ、托卵をする女性のエピソードを調べれば調べるほど“恐ろしい悪女の話”が多く、企画に落とし込むのに相当悩みました。これまで自分がやってきたドラマは、“女性の奥底に眠る感情”を大事にしながら作ってきて、それが視聴者の皆様に受け入れてもらえていたと感じていたので、ただの悪女の話にはしたくない……。そんな試行錯誤の末、出来上がった企画が「わたしの宝物」です。